花火を覗き込み顔面直撃 脳みそが飛び出す大惨事に 大晦日のカウントダウン・パーティーで(画像あり)

タイのパタヤはビーチリゾートとしてのみならず歓楽街としても世界的に有名なため、毎日のように外国人観光客が関係した事件・事故が起きています。それは今年の元旦も例外ではありません。この日ならではの痛ましい事故が発生しています。

大晦日のカウントダウンで1月1日になった0:00に合わせて花火を打ち上げようとしたイギリス人男性(51)がいました。しかも場所は「バービア」と呼ばれる女性のいるカウンターバーが両側に多く並んだ路地の真ん中です。

通りすがりの行商から買った打ち上げ花火は大小2本。小さい1本目は問題なく打ち上りました。そして100メートルの高さにまで打ち上がると今度は大きい花火を、路地にあるバーの一つ「The Wild Chicken」の前で路面に立てて火を付けました。

その時男性は上下逆に立てたと思ったようで、なんと花火の筒を上から覗き込んでしまったのです。その瞬間、点火して打ち上がった花火が至近距離で男性の顔面に直撃。跳ね返った花火が付近に飛び散り、お祝いムードは一変。歓楽街の路地は何事かと店から出てきた観光客や働く女性で埋め尽くされたのでした。

花火の直撃を受けた男性は、顎が損傷した上に脳も飛び出していました。もちろん即死です。

これがその時の映像です。

その場には男性の恋人のタイ人女性(44)もいて一部始終を目撃していました。実は1月17日に2人は結婚式を挙げる予定だったのです。まさか結婚式が葬儀になるとは思いもしませんでした。

恋人女性の話によると男性はこの時、酒に酔っていたそうです。今後イギリス大使館に連絡を取り、遺体をイギリスに送ることになると涙ながらに語りました。

なお3~5インチのサイズのこの花火は広く販売されていますが、一般の人が打ち上げることは許可されていません。至近距離での威力は弾丸ほどになることから、打ち上げの際も花火から50メートル以上離れなければならないことになっています。しかし男性が知るはずもありませんでした。

いくつかの要素が重なって起きた惨事でしたが、少なくとも酒に酔っていない状態で花火をしていれば助かったのではないか…。一つの教訓を示した事件でした。(取材・文◎赤熊賢)

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