甘い香り、国内最大級2万本 11日から松田「ロウバイまつり」

ロウバイで黄金色に染まる里山(以前のまつりから=松田町提供)

 松田の深山に早い春を告げる「寄(やどりき)ロウバイまつり」が11日から、寄ロウバイ園(神奈川県松田町寄)で開催される。黄金色に染まり、甘い香りに包まれる里山を散策し、地元料理や、地場産品の買い物を楽しめる。2月11日まで。

 寄地区のロウバイは耕作放棄地を整備し、2005年度の松田町立寄中学校(現在は閉校)の卒業生が250株を植えたことが始まり。その後も同校の卒業生や地元住民らが植樹を続け、現在は約1.3ヘクタールに約3千株、国内最大級という2万本以上のロウバイがある。園内では、寄産野菜たっぷりの豚汁や地元の老舗酒蔵「中澤酒造」の酒かすを使った甘酒、アユ、イワナの塩焼きなどが味わえる。また寄特産の「さくら鱒(ます)」の薫製やロウバイで染めたハンカチ、スカーフなどが販売される。

 午前9時~午後4時。入園料(16歳以上)は300円。同園へは、小田急線新松田駅から「寄」行きバスで終点下車徒歩約8分だが、終点バス停から同園までの無料送迎車が出る。

 問い合わせは、町観光経済課電話0465(83)1228。

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