ヤンキースがアイアネッタとマイナー契約 控え捕手候補

日本時間1月10日、ヤンキースはフリーエージェントのベテラン捕手、クリス・アイアネッタとマイナー契約を結ぶことで合意に達した。今オフ、ヤンキースは控え捕手のオースティン・ロマインがフリーエージェントとなってタイガースへ流出しており、新たな2番手捕手を確立する必要がある。経験豊富なアイアネッタは、カイル・ヒガシオカ、エリック・クラッツらと控え捕手の座を争うことになりそうだ。

メジャー14年のキャリアを誇るアイアネッタは現在36歳。ロッキーズ復帰2年目のシーズンとなった昨季は、4月中旬に右広背筋を痛めて戦列を離れ、52試合で打率.222、6本塁打、21打点、OPS.728に終わり、8月中旬にDFA→解雇となった。出場試合数はデビューイヤーを除くと自己最少で、ディフェンス面でも守備防御点-7と精彩を欠いた。年齢的な衰えを隠せなくなっているものの、ロッキーズ、エンゼルス、マリナーズ、ダイヤモンドバックスの4球団で14シーズンにわたってプレイしてきた経験は貴重である。

正捕手のゲーリー・サンチェスに次ぐ2番手捕手の最有力候補と目されているヒガシオカは、メジャー4年目のシーズンを迎える29歳。2017年に9試合、2018年には29試合に出場し、昨季は18試合で打率.214、3本塁打、11打点、OPS.675をマークした。一方、クラッツはメジャー10年のキャリアを誇る39歳の大ベテランで、昨季はジャイアンツとレイズの2球団で合計21試合に出場した。

ヤンキースは、正捕手のサンチェスがキャッチングやブロッキングといったディフェンス能力に大きな不安を抱えており、スプリッターを武器とする田中将大はサンチェスよりもロマインのほうが相性が良かった。契約最終年を迎える田中にとって、誰が女房役を務めるかは非常に重要な問題であり、ロマインに代わるヤンキースの2番手捕手争いは、日本でも大きな注目を集めることになるかもしれない。

© MLB Advanced Media, LP.