壱岐の温暖化対策 英国総領事が視察 市長と会談、連携も視野

笑顔で握手するウテン総領事(左)と白川市長=壱岐市芦辺町、壱岐テレワークセンター

 セーラ・ウテン駐大阪英国総領事が9日、環境や再生可能エネルギーに関する視察の一環として、長崎県壱岐市を訪れた。自治体の温暖化への取り組みなどについて、今後のパートナーシップを検討していくとしている。
 白川博一市長と会談したウテン氏は、日本の自治体初となる同市の気候非常事態宣言について「非常に勇気ある行動。壱岐から全国をリードしてほしい」と称賛した。
 英国は、11月に開かれる国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で議長国を務める。また、洋上風力発電を推進するなど環境問題に先進的に取り組んでいる。
 ウテン氏は、「壱岐は高い山もなく、風も強くて洋上風力発電にふさわしい。必要な機材や知識を持っている会社を紹介させてもらいたい」と話した。白川市長は領事館を通じ、英国企業と連携を図っていく考えを示した。

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