トレード成立のカージナルス 次はオズーナとの再契約か

日本時間1月10日、カージナルスはレイズとのトレードでホゼ・マルティネスとランディ・アロザレーナの両外野手を放出した。これにより人員余剰気味だった外野手が多少整理され、自軍からフリーエージェントとなったマーセル・オズーナを迎え入れる準備は整ったと見られている。カージナルス残留を望んでいることが報じられているオズーナとの再契約が近いうちに実現するかもしれない。

今回のトレードが成立したことにより、カージナルスの外野陣は現在、トミー・エドマン、ハリソン・ベイダー、デクスター・ファウラー、タイラー・オニールの4人がレギュラー3枠を争う状況となっている(エドマンは内野も兼任)。しかし、マーリンズ時代の2017年に打率.312、37本塁打、124打点、OPS.924の好成績を残し、カージナルス移籍後も2年連続で20本塁打&85打点をクリアしたオズーナほどの打力を持つ選手はおらず、昨季得点力不足に苦しんだカージナルスにとって、オズーナは必要な戦力と言える。

実際、カージナルスはオズーナとの再契約に向けて動いており、オズーナは自身の争奪戦の先頭を走っているのがカージナルスとレンジャーズの2球団であることを明言。オズーナ自身はセントルイスでの生活を気に入っており、カージナルス残留を望んでいるという。また、レンジャーズはオズーナと同じ右打ちの外野手であるニコラス・カステヤーノスの獲得にも乗り出しており、クオリファイング・オファーの対象でないカステヤーノスの獲得を優先する可能性もある。

ただし、カージナルスにはプロスペクト外野手のディラン・カールソンがおり、早ければ今季中のメジャー昇格が予想されている。昨季AA級とAAA級で合計126試合に出場して打率.292、26本塁打、20盗塁、OPS.914の好成績をマークした21歳の有望株がメジャー昇格を目前に控えていることが、カージナルスの決断に影響を与える可能性もありそうだ。

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