山本左近がWRC参戦を目指しK-one Racing Teamからラリー挑戦。織戸もラリー参戦増加へ

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 1月10日、千葉県の幕張メッセで行われている東京オートサロン2020の会場で、愛知県を中心にタイヤ・ホイールを販売しているK-oneのレーシングチーム、K-one Racing Teamが記者発表会を開催し、この場で元F1ドライバーの山本左近がWRC世界ラリー選手権ラリージャパン参戦を目指し、ラリーに挑戦することが発表された。

 K-one Racing Teamは、TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceに織戸学を擁し参戦しているほか、全日本ラリー選手権では、2019年のJN-3クラスチャンピオンを獲得した山本悠太/山本磨美組、さらに全日本ラリーでは多くのエントラントをサポートするほか、スーパーGTでもシンティアム・アップル・ロータスをサポートするなど、積極的なモータースポーツ活動を展開している。

 そんなK-one Racing Teamに、2020年新たな挑戦を行うドライバーが加わることになった。元F1ドライバーで、2019年には政治家として参議院議員選挙にも挑戦した左近だ。

「わたくし山本左近は、11月に行われるラリージャパンを目指して、ラリーに挑戦します」とこの場で左近は力強く宣言した。

「僕は今までフォーミュラカー、GTカーでレースをしてきて、フォーミュラEでは電気自動車でもレースをしました。今回、僕にとっては初めてのラリーの挑戦です」と左近。

「目標は高く、WRCです。世界選手権が私の地元愛知で開催される。こんな嬉しいことはありません。私が選挙に出たときも、モータースポーツをもっと広めたい、走る楽しみを知ってもらいたいと思っていました。そしてクルマのユーザーがより乗りやすい環境を作りたいと格闘していました」

「ラリーは一般道を使う。皆さんと同じ目線で戦えるわけじゃないですか。僕の今後の活動に対して、すごくプラスになるんじゃないかと思っています」

 とはいえ左近は「ラリーのド素人」という状態。まずはTGRラリーチャレンジに挑戦し、ラリーの勉強をした後、シーズン中盤戦には全日本ラリー選手権に挑戦。そしてWRC参戦を目指す計画だという。この発表を前にダートトライアルにも挑戦したが、「とにかくクルマが曲がらない、止まらない、アクセル踏んだら滑る。時速40km/hでも恐怖です」という。

 今後左近は、まずはトヨタ86、そして今後はヤリスの導入も目指しつつ、織戸や多くのドライバーのアドバイスを受けながら、経験を積み重ねWRCを目指す。「今年はひさびさにちゃんとモータースポーツに取り組む一年になりますが、僕の人生のテーマは挑戦なんです。常に挑戦して皆さんの役に立ちたい、幸せな社会を作っていきたいというのが思いです」と意気込みをみせた。

 元F1ドライバーのWRC挑戦は海外では多くの例があるが、日本ではほとんどない。左近の挑戦は興味深いものになりそうだ。

 一方織戸は、2019年同様スーパーGT、ピレリスーパー耐久シリーズ、さらにTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceに参戦する予定だというが、86/BRZの参戦数は少し減らし、「方向を少し変えて」全日本ラリーに数戦参戦する予定だという。

 では織戸もWRCへの出場を目指すのだろうか……? というと「そのあたりのルールはまだ見ていないんだけど」と織戸は断りつつも、もし可能性が見いだせるのであれば出場は目指してみたいという。

「今年はラリーにも挑戦することもあり忙しい一年となりそうですが、ぜひ応援よろしくお願いします!」と織戸は語った。

 ふたりの挑戦とともに、日本ではK-one Racing Teamに所属し、現在TLCからダカールラリーに現在挑戦中の三浦昂からビデオメッセージも寄せられた。山本悠太組とともに、今季K-one Racing Teamはラリー、そしてサーキットを賑わせてくれることになりそうだ。

K-one Racing Teamからラリーに挑戦する山本左近と、織戸学