有望株獲得のカージナルスにアレナード獲りの可能性が浮上

外野手2人を放出するトレードでプロスペクト左腕のマシュー・リベラトーレを獲得したカージナルスに、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)獲得の可能性が浮上した。MLBネットワークのケン・ローゼンタールは、カージナルスが28歳のスター三塁手・アレナードの獲得に興味を示していることを伝えている。また、ESPNのジェフ・パッサンによると、ロッキーズ側もトレード相手としてカージナルスに興味を示しているようだ。

カージナルスは現在、2022年以降の契約が確定している選手がポール・ゴールドシュミット、マイルズ・マイコラス、ポール・デヨングの3人しかおらず、アレナードの残り7年2億3400万ドルという超大型契約の大部分をそのまま引き受けることが可能であると考えられている。また、今回のトレードでレイズからリベラトーレを獲得したことにより、ロッキーズを満足させられるだけの交換要員を用意することも可能になったと見られている。

リベラトーレは2018年ドラフトでレイズから全体16位指名を受けた有望株であり、「MLB Pipeline」によるプロスペクト・ランキングで全体41位にランクイン。球団別のランキングではカージナルスの3位に入った。球団別のランキングでリベラトーレの1つ上、2位にランクインしているのがプロスペクト三塁手のノーラン・ゴーマンで、リベラトーレと同じ2018年ドラフトの全体19位指名で入団。カージナルスはアレナードを獲得すれば同じ三塁手のゴーマンをキープしておく必要はなく、リベラトーレとゴーマンの「親友コンビ」をまとめてロッキーズへ放出する可能性が取り沙汰されている。

なお、アレナードは2年後の2021年オフにオプトアウト(契約破棄)できる権利を有しており、これがトレード成立に向けての障壁となる可能性がある。また、アレナードには全球団に対するトレード拒否権もあり、もし球団間でトレードが合意に達したとしても、最終的なトレードの成否はアレナードの決断に委ねられることになる。

© MLB Advanced Media, LP.