スター候補生インタビュー 競輪 田中月菜(日本競輪選手養成所)「7月のプロデビューを目指す」

©オー!エス! OITA SPORTS

 藤蔭高校バスケットボール部では2年生の頃から中心メンバーとして活躍した田中月菜。3年時には司令塔として4年ぶりの全国高校総体(インターハイ)出場に貢献した。小学生の頃からバスケットボール一筋だった彼女の現在のステージは競輪。昨年3月に藤蔭高校を卒業し、同年4月から日本競輪選手養成所(静岡県)で学びながら、今年のプロデビューを目指して奮闘している。

Q:バスケットボールから競輪へ。意外な転向ですが、きっかけは?

 中学の頃、父親のつながりで今も現役で活躍されている競輪選手の方と知り合いました。それまでは全く知らない世界だったのですが、競輪という職業があるということに驚き、おもしろそうだなと思ったのがきっかけです。中学3年の頃には競輪選手になるという目標を持っていました。高校2年の時にその競輪選手のご厚意で競輪場のバンクを走らせていただく機会があり、とても楽しかったんです。この経験が競輪選手になりたいという思いをさらに強くしました。両親に思いを打ち明けたときは驚いていましたが「自分のやりたいことをとことん極めてほしい」と背中を押してくれました。

Q:日本競輪選手養成所ではどんな毎日を過ごしていますか?

 基本的に月曜日から土曜日まで毎日午前6時に起床して点呼から始まり、清掃、朝食、学科、走行トレーニングなどを行う生活をしています。私は高校まで自転車競技の経験がないので人一倍練習しないといけないと思って、毎朝4時半に起きて自主練をしています。学科では自転車整備やメンタルトレーニングなどの授業、取材対応の仕方など学ぶことがたくさんあります。全寮制で規則も厳しく、生活リズムをつかむまでは少し苦労しましたが、毎日新しいことの連続で楽しいです。女子の同期は21人いて、18歳から36歳と年齢も幅広く、みなさんと協力しながら充実した毎日を過ごしています。

Q:バスケットボールを経験していたからこそ競輪にプラスになっていることはありますか?

 競技としては全く違いますが、バスケで培った体力や体幹、脚力のおかげで、厳しいトレーニングにも耐えられていると思います。鍛えられる筋肉は全く違うので、体型は高校時代から変わりました。競輪選手らしい太ももになり、高校時代のようには走れないと思います(笑)。藤蔭高校でも寮生活だったおかげで、現在の生活に全く苦労がありません。

 高校3年で出場したインターハイの3日後にはガールズケイリンのサマーキャンプに参加したのですが、監督の芦川尚子先生やチームメートの理解があったからこそ実現できました。とても感謝しています。

Q:競輪の魅力とは?

 自分の努力次第で結果が確実に現れることです。養成所での授業や練習以外にも、朝と夕方、日曜日、夏と冬の休み期間も全て自主練に費やし、自転車のことばかり考えています。ずっと夢だった自転車のことを常に考えていられるので、つらい気持ちより楽しい気持ちの方が上回っています。覚えることや練習することはとても多くて大変ですが、知れば知るほど夢中になれる世界です。

Q:競輪選手として、どんな活躍をしたいですか?

 まずはガールズケイリンの一員にふさわしい選手として、競技者としても人としても優れた人になりたいです。これまで競輪を知らなかった人に知ってもらいたいし、競輪場に足を運んで見てみたいと思うきっかけになるような熱いレースをしたいです。私がスポーツに打ち込むきっかけをつくってくれて、活躍をずっと応援してくれている幼なじみに楽しんでもらえるレースができる選手になりたいです。

Q:最後に、今後の目標を教えて下さい。

 当面の目標は3月に養成所を卒業することです。そして最短となる7月のプロデビューを目指して、選手資格試験に合格したい。プロになってからも厳しい世界ですが、グランプリを取ることを目標に努力を重ねて、これまで支えてくれた多くの人に恩返ししたいです。

休みの日も自主練し、努力を惜しまない田中月菜

(黒木ゆか)