廃業銭湯 宿泊施設に 札幌・旧山鼻温泉屯田湯 洗い場部分にベッド 4月開業

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民泊兼無人ホテルとして再出発する山鼻温泉屯田湯。改修工事が進む

 札幌市中央区で昨年廃業した温泉銭湯「山鼻温泉屯田湯」(南9西8)が、4月に無人のホテルと民泊施設に生まれ変わる。半世紀余り営業した洗い場の仕切りや鏡を内装に生かすなど銭湯の味わいを残す考え。2代目経営者の枡崎都子(ますざきみやこ)さん(68)、建治さん(67)夫妻は、先代の亡き両親の思いを尊重し、銭湯文化を受け継ぐ新たな交流の広がりを願っている。

 屯田湯は都子さんの父、二木利勝さんが1964年に開業した。最初は真水だったが、近くのススキノのホテルが温泉を使い始めたことを知り「お客さんに楽しんでもらいたい」と温泉掘削に挑戦。地下800メートルで掘り当て、90年に温泉にした。鉄分を多く含み、神経痛や関節痛に効くとされる濃厚な湯が評判となり、利用者は倍増。多い時は1日200人以上訪れた。