河北春秋(1/11):英国の欧州連合(EU)離脱「BREXIT…

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 英国の欧州連合(EU)離脱「BREXIT(ブレグジット)」に道筋が付いた。2016年6月の国民投票で賛成がわずかに上回ってから3年半。下院が離脱のための関連法案を可決した▼この人は英国の公務から離脱したいらしい。エリザベス女王の孫ヘンリー王子(35)が王室の中核メンバーが担う主要公務から退く意向を表明した。米国出身の妻メーガン妃(38)や長男と共に、英国と北米でバランスを取って暮らしたいとしている▼メーガン妃はアフリカ系の血を引き離婚歴がある。英王族の相手として異例で、家族は好奇の目にさらされた。取材攻勢に王子は強い不満を持っていたという▼王子はチャールズ皇太子と故ダイアナ元妃の次男。母親がカメラマンに追われて事故死したことを考えると、気持ちも分からなくもない。ただ、王位継承順位6位という立場は個人の感情で動けるほど軽くはない▼今回の表明はメーガン妃の名前をもじって「MEGXIT(メグジット)」と、やゆされているという。英王室の活動は日本の皇室と違い、広大な所領から得る財源で大部分が賄われているとはいえ、国民の支持を離れては存立し得ない。王子の言う「(人生の)次の章」がどういうものなのかを説明しないと、国民もご自由にとは言えまい。(2020.1.11)