3事業者、提案書を提出 長崎IRのコンセプト

 長崎県と佐世保市がハウステンボス(HTB)への誘致を目指す、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)のコンセプト募集で、県は10日、国内外の3事業者から、施設規模や運営計画などをまとめた提案書を受け取ったことを明らかにした。
 3事業者は▽香港が拠点のオシドリインターナショナル▽オーストリア企業のカジノオーストリアインターナショナル▽マカオなどでIR運営に携わる長崎市のカレント。コンセプト募集は昨年秋に始まり、同日が提案書の提出期限だった。県と佐世保市は2月21日までに各事業者と面談し、それぞれの提案について意見交換する予定。
 県は提案内容を踏まえた実施方針を春ごろにまとめ、IR事業者の正式な公募を始め、秋ごろに1事業者を選定する。国は2021年以降に全国の候補地から最大3カ所のIR区域を認定する。
 県・佐世保市IR推進協議会は10日、IR誘致を考えるセミナーを佐世保市で開いた。市民ら約130人が参加し、ながさき地域政策研究所の菊森淳文理事長らがIRの経済効果やギャンブル依存症といった懸念事項対策などを解説した。

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