防災「大切なもの守ること」滋賀の母親2人、写真展と講演で訴え

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「自分の大切なもの」をテーマにした家族たちの写真と絵本を手にする江藤さん(右)とおおえさん=滋賀県草津市

 滋賀県草津市の母親2人が、防災をテーマにした講演と写真展「たいせつなもの展」を12、13日、同市草津3丁目の草津アミカホールで開く。普段の生活や自分の大切なものを守ることが防災につながると、子育て中の立場から訴える。

 3児を育てる主婦江藤沙織さん(35)が講演を行い、2児の母の写真家おおえちえ(大江千恵)さん(37)が写真を展示する。江藤さんは2015年に地域防災に取り組む市民グループ「南草津マンション防災委員会」を結成しており、おおえさんはそのメンバー。同展は、阪神大震災から25年となる時期に合わせ、子育てに多忙な母親らを含む多くの人に、防災に関心を持つきっかけにしてほしいと企画した。

 江藤さんは「日常を守る防災」というテーマで話し、いつ発生するか分からない災害への備えと捉えず、日々の暮らしを大切にすることに重きを置いてほしいと伝える。「困った時に『助けて』と言える人間関係作りにも結び付く」と話す。

 おおえさんは昨年10月、同グループのメンバーに「自分の大切な物を持って来て」と声を掛け、約30家族を自宅近くの公園で撮影。そのうち34枚を展示する。

 妊娠中のわが子のエコー写真を手にした女性や、自分が生まれる前に母親がよく着ていた上着を持つ男児などで、「自分の大切なものは何だろうと想像を巡らせながら見てほしい」と望む。

 同グループは昨年夏、親子で防災を考えるための絵本「たいせつなもの」を発行。同展では、メンバーが描いた水彩画の原画13点も展示する。

 両日とも午前11時~午後4時、無料。江藤さんの講演は午後2時から。20日はロマン楽器草津本店(南草津5丁目)、25日は甲賀市まちづくり活動センターまるーむ(水口町水口)でも開催する。