オーストラリア森林火災に心を痛めるハミルトン、5500万円を野生生物保護団体等に寄付

 6度のF1世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンは、オーストラリアの野生生物保護団体と、国内で大規模な森林火災の危機と戦う地元消防隊を支援するため、50万ドル(約5500万円)を寄付することを明らかにした。

 ハミルトンは、ソーシャルメディアを通して、森林火災のためにオーストラリアの人々や動物、自然が被害を受けていることに心を痛めているとして、自身が寄付を行うことを発表、人々にもそれぞれ可能な支援に動くよう呼びかけた。すでにオーストラリア出身のダニエル・リカルドは寄付を行い、寄付金を集めるための取り組みも開始しており、今後、他のF1ドライバーや関係者が後に続くことになるかもしれない。

 2019年秋に発生した森林火災は、高温と風、長期にわたる干ばつに拍車をかけられ、年末には危機的状況に至り、ビクトリア州とニューサウスウェールズ州が災害に直面している。

 住民、土地、家屋、野生生物に甚大な被害がもたらされ、死亡者も出ている。野生生物の天国といわれるカンガルー島では、強風が火勢を増幅し、3分の1が焼け跡と化したと報じられている。

「オーストラリアの森林火災が国中の人々や動物に及ぼしている被害を見ると、心が痛む」とハミルトンはツイッターに投稿した。

「僕は50万ドル(約5500万円)を動物、野生生物ボランティア、そして地元の消防隊支援のために寄付することを約束する。もしできるけどまだしていない人がいたら、寄付をしてほしい」

 ハミルトンは寄付を呼びかける投稿をインスタグラム上で繰り返した。

「オーストラリアで10億匹以上の動物が罪もないのに逃げ場を失い、苦しんで死んでいったことを知り、ひどく悲しんでいる」とハミルトンは投稿のなかで述べた。

「皆さんもご存じのとおり、僕は動物が大好きだ。これまでに無防備な動物たちが多数命を落とし、絶滅に近づいている種もあることを、嘆き悲しまずにはいられない」

「僕は頻繁にオーストラリアを訪れていて、あの国がいかに美しいかを直接知っている。オーストラリアの人たちがくじけないよう、応援したい」

「被災地の中心で活動しているオーストラリアの人たちと話す機会があった。彼らのやっているすべてのことについて称賛の気持ちで一杯になった」

「僕たちが地球に与えている影響について、一緒に考えてみてほしい。小さな変化を一緒に起こしていこう。そして家族や友達にも同じことをするように促そう。そうすれば僕たちが進んでいく方向を変える助けになる」

「僕は50万ドル(約5500万円)を『WIRES Wildlife Rescue』と『WWFオーストラリア』、そして『Rural Fire Services』を支援するために寄付をする。もしできるけどまだしていない人がいたら、寄付をしてほしい。少しのことでも役に立つんだ」

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