ブラジル1部リーグで活躍してきたMFルアン最注目 昨季超える陣容 V長崎

活躍を誓う新加入の選手ら=諫早市サッカー場

 今季のV長崎の陣容が固まった。前線や最終ラインに個の能力で打開できる即戦力級を補強しつつ、主力組も大半が契約を更新。顔触れはJ2屈指だった昨季と同等か、それ以上と言える。
 新加入の最注目はMFルアン。トップ下やサイドハーフを得意とするアタッカーで、ブラジル1部リーグで活躍してきた。J1勢も獲得に動いたとされている。絶対的ストライカーだった呉屋の流出は痛手だが、その穴を埋めてあまりあるレベルの魅力がある。
 DF陣は対人に強いフレイレが加入して、センターラインに厚みが出た。J1清水でレギュラー格だった二見は、中央と左サイドのどちらでも対応可能。ロングスローという飛び道具も持っている。中盤は期限付き移籍で加入していた秋野、カイオセザールが残留した。運動量が豊富な加藤大を期限付き移籍で獲得できたことも大きい。
 ルーキー組は昨季の2人(江川、鹿山)から4人に倍増。Jリーグが若手育成のために今年創設する「エリートリーグ」への参入も視野に入れている。U-21世代の出場時間が基準値を超えた場合に奨励金が支払われる制度も今季から始まる。
 竹元強化部長は「攻守に厚みを持たせた。J1を見据えた構成になっている」とメンバー編成を総括。その上で「シーズン中にいろんなイレギュラーがある。J1に届かないと思えば、また何か違う策を練らなければいけない」とシーズン中のさらなる補強も辞さない考えを示している。

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