水郡線の駅にはパターンがあります 水郡線全駅17【50代から始めた鉄道趣味】206

トップ画像は、磐城石井駅。水郡線ではある種のパターンと分かってきました。単式ホームと旧木造駅舎を建て替えた簡単な出入口の待合室という組み合わせです。今までにも磐城守山駅※、小塩江駅、里白石駅、近津駅※、そしてこの磐城石井駅※と訪問した16駅中、約三分の一、5駅がこのスタイルです。※印は元が交換可能で使われなくなった相対式ホームが残っている駅。この旧相対式ホームが残っていた駅は他に、川東駅、泉郷駅、野木沢駅、磐城浅川駅と16駅中7駅もありました。

磐城石井駅で気になったのはトップ画像左手の屋根付き駐輪場。撮影したのはレンタカー訪問1日目の2019年8月29日(木)午後4時過ぎです。夏休みとは言え1台も自転車がいなかったのです。福島県統計年鑑によれば古い数字ですが平均乗車人員は30人/日(2004年/降車客含まず)。

磐城塙駅を出てまた真っ直ぐですがアップダウンがかなりあります。

駅予告票。何と言うか雲の間から陽光が射している場所とそうでない場所のコントラストが強くて奇妙な写真になっています。

手前は陽射しで明るいのですが、肝心の駅の辺りが暗くて見え難い・・・。この駅も元は交換可能な相対式ホーム2面2線だった線路の形です。

夏草が茂っているので旧相対式ホームは見えませんが。磐城塙駅から6.4kmと長い駅間で磐城石井駅です。

ここまで近づくと使われなくなったホームがハッキリ分かります。

駅出入口。右手に郵便ポストが見えているので右側からもアクセスするのかも知れません。しかし、マヌケなコトにそちらの写真を撮っていませんでした。でも駅名はこちら向きに表示されています。

ホームに出て安積永盛駅方面を見ています。陽が当たっています。

駅名標。1931年(昭和6年)東館駅~磐城塙駅間の延伸開業によって設置されました。1970年(昭和45年)亡くなってしまったピーター・フォンダさんと健在のジャック・ニコルソン、デニス・ホッパーが主演した映画『イージー☆ライダー』が日本公開された年に水郡線は、近代化によって無人化されました。

これから向かう水戸方面。相対式の旧ホームがハッキリ分かります。と言うか、ほとんど植栽で覆われています。

駅出入口の待合室。内部が見えます。

ガラス張りの待合室がよく分かります。

さて、ここで1992年(平成4年)の磐城石井駅の写真をお借りしてきましたのでご覧いただきます。「ROOM-P / のりてつウェブ」、サイト管理者のご承諾をいただいて転載させていただきます。やはり古い木造駅舎は良いですね。貴重な写真ありがとうございます。

※ROOM-P / のりてつウェブ より

磐城塙駅からこの駅を経て、山方宿駅辺りまでは国道118号線に沿って水郡線の駅があります。実際のレンタカーでは反対の水戸方面から安積永盛駅に向かっていたのですが。

では 水郡線全駅18【50代から始めた鉄道趣味】207 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)

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