カージナルスがオズーナよりカステヤーノスを狙う可能性

フリーエージェント市場において、強打の外野手の獲得を目指すチームのメインターゲットはニコラス・カステヤーノスとマーセル・オズーナの2人となっている。レイズとのトレードで外野手2名を放出したカージナルスも、外野手の補強に動くチームの1つと見られている。オズーナがカージナルスとの再契約を希望していることが報じられているものの、カージナルスはオズーナではなくカステヤーノスの獲得を優先する可能性があるようだ。

MLBネットワークのケン・ローゼンタールは、カージナルスのライバル球団の関係者から聞いた話として、カージナルスはオズーナではなくカステヤーノスを獲得すべきであると指摘している。カステヤーノスは昨季途中にタイガースからカブスへトレードされたため、クオリファイング・オファーの対象となっておらず、カージナルスがカステヤーノスを獲得してもドラフト指名権を喪失することはない。一方、オズーナはカージナルスからのクオリファイング・オファーを拒否しているため、オズーナがカージナルス以外の球団と契約すれば、カージナルスに補償指名権が与えられる。よって、カージナルスはオズーナと似たタイプの外野手を獲得したうえで、補償指名権を得ることも可能というわけだ。

現在27歳のカステヤーノスは、昨季タイガースとカブスで合計151試合に出場して打率.289、58二塁打、27本塁打、73打点、OPS.863を記録。特にカブス移籍後の2ヶ月間は51試合で打率.321、21二塁打、16本塁打、36打点、OPS1.002という見事な活躍を見せた。

一方、現在29歳のオズーナは、昨季カージナルスで130試合に出場し、打率.241、29本塁打、89打点、12盗塁、OPS.800を記録。走塁面や守備面ではオズーナに分があり、マーリンズ時代の2017年に打率.312、37本塁打、124打点、OPS.924の大活躍を見せた実績もあるが、カージナルス移籍後の2年間は平凡なパフォーマンスに終始した。

残留を望んでいるオズーナとの再契約を優先するのか、それとも戦略的にカステヤーノスと契約するのか。カージナルスの選択は、外野手補強を目指す他球団の補強戦略にも影響を与えることになりそうだ。

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