ナショナルズ・リゾーGM「三塁は穴ではない。我々の強みだ」

ナショナルズは、明言こそしていないものの、ジョシュ・ドナルドソンの争奪戦からの撤退が濃厚となっている。昨季のナショナル・リーグ打点王のアンソニー・レンドンがフリーエージェントでエンゼルスへ流出し、戦力ダウンが懸念されているが、マイク・リゾーGMは自軍の戦力に自信を見せる。今オフ獲得した選手を含む現有戦力でレンドンの穴を埋められると考えているようだ。

現時点では、今季のナショナルズはアズドゥルバル・カブレラ(フリーエージェント後に再契約)、スターリン・カストロ(フリーエージェントで新加入)、カーター・キーブーム(球団内最高の有望株)の3人が三塁での出場機会を争うことになると見られている。リゾーはレンドン退団の三塁について「穴であるとは考えていない」と発言。「三塁は我々の強みだと思うよ」とレンドンの穴を埋めることに自信を見せた。

現在34歳のカブレラは、昨季レンジャーズとナショナルズで合計131試合に出場して打率.260、18本塁打、91打点、OPS.783を記録。特にナショナルズ移籍後は38試合で打率.323、6本塁打、OPS.969の活躍を見せた。

新加入のカストロは現在29歳で、昨季はマーリンズで全162試合に出場して打率.270、22本塁打、86打点、OPS.736を記録。2010年のメジャーデビュー時は遊撃手、2015年途中から二塁手として活躍してきたが、昨季初めて三塁を守り、三塁手として45試合に出場した。

現在22歳のキーブームは、昨年4月にメジャーデビューを果たし、11試合で打率.128、2本塁打、OPS.491を記録。AAA級では109試合で打率.303、16本塁打、79打点、OPS.902の好成績をマークした。本職は遊撃だが、不動の正遊撃手としてトレイ・ターナーがいるため、三塁または二塁での起用が想定されている。

この3人に加えて昨年のポストシーズンでヒーローとなったハウィー・ケンドリックとも再契約を結んでおり、二塁と三塁を守れるレギュラー候補の頭数は十分に揃っている。少なくとも、リゾーが言うように三塁が「穴」となる可能性は低そうだ。

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