吉岡里帆「根は“スポ根”。舞台もしがみつくように稽古をします」

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(撮影:タカオカ邦彦)

「根が“スポ根”で暑苦しいタイプなんだと思います。よく一緒にお仕事したスタッフさんたちから『もっと肩の力を抜いて!』と言われます(笑)」

そう、まわりを和ませる笑顔を見せた吉岡里帆(26)。「新しいことに必死でしがみつくようにして稽古を重ねた」と告白する舞台『FORTUNE[フォーチュン]』(1月13日〜2月2日、東京芸術劇場プレイハウスにて公演。以降、3月1日まで松本、大阪、北九州でも公演)が今月開演する。

ゲーテの『ファウスト』の舞台を現代のロンドンに置き換えた本作。作品名は、すべてを手に入れるために悪魔と「契約」を結び、やがて闇へと堕ちていく主人公(森田剛)の名前だ。吉岡は、彼が思いを寄せる女性、マギーを演じる。

「マギーって、ピュアゆえに何事にも動じないのが魅力。自信にあふれ、どんな相手にも何が起きてもブレることがないんです。心が突き動かされた結果、すごく劇的なことも起こるんですけれど、一貫して強いイメージの女性です」

一方で、「今作がラブストーリーだということは、’19年11月の制作発表会見の場で演出家のショーン(・ホームズ)さんが話すのを聞いて知りました(笑)」とほんわかしたコメントも。現在は、稽古を通じて、どんどん作品の魅力にとりつかれている。

「今回の台本を読むと、人が壊れていくさまや不幸になっていく物語が展開するので、重苦しくて憂鬱になるのかなと想像していました。でも、悪とか人間の弱い部分にのみこまれるイメージが、稽古が進むうちに変わってきていて。むしろフォーチュンが魂を奪われてからの、人間の感情がむき出しになるパワフルさが印象的。パンチを食らうようなエネルギッシュな作品だと思います」

「女性自身」2020年1月21日号 掲載