赤字の植物工場、引き継いだ社会福祉法人がトマト出荷へ 業務改善で効率高める

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植物工場でトマトを収穫する優輝福祉会の職員と障害者

 三次市の出資法人が不採算を理由に撤退し、同市の社会福祉法人「優輝福祉会」が運営を引き継いだ同市廻神町の植物工場で、トマトの収穫が始まっている。本格出荷を前に、14日午前11時から、同会の障害者施設「コージーガーデン」(大田幸町)に併設するレストランで、収穫感謝祭を開く。

 ビニールハウス2棟(計約900平方メートル)の植物工場は、隣接する市ごみ処理施設の余熱を利用してハウスを加温する。後継業者の優輝福祉会は昨年9月にトマトの苗約4200本を植えた。障害者が働きながら技能を身に付ける「就労継続支援B型事業所」として、5人前後の障害者が職員と一緒に収穫や授粉などの作業に取り組む。

 直径約2センチのフルティカトマトが赤く色づいた昨年末から収穫を開始。レストランで提供する料理の試作に生かしている。糖度が一定の水準で安定する1月末以降に「あかまるこ」の商品名で出荷を始め、三次市内のスーパーなどで販売する予定だ。

 市が2017年に約8千万円を投じて整備した植物工場は昨年8月まで、市100%出資の株式会社「暮らしサポートみよし」が運営。収穫が振るわず、加温に必要な燃料費や人件費がかさんだ結果、計約2500万円の損失を出した。

 優輝福祉会の職業指導員吉田和弘さん(57)は「ごみ処理施設からの温水を引き込むパイプの断熱性能を高め、冬の日中は加温なしで20度以上の室温を保っている」と改善点を強調する。

 感謝祭では立食形式でトマト料理を提供する。1人千円(未就学児無料)。午前10時から植物工場の見学会もある。コージーガーデンTel0824(66)3555。(石川昌義)

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