山田洋次監督&倍賞千恵子&前田吟が「男はつらいよ」を愛する「すじがねファン」の熱い思いに感動!

山あり谷ありの人生を経験してきた芸能人と、長年ひたむきにその芸能人を応援し続けてきたファンにスポットを当て、その思いを深堀りするテレビ朝日系バラエティー「すじがねファンです!」が、1月14日に「すじがねファンです!ゴールデンSP」(午後7:00)と題して2時間スペシャルを放送。スペシャルでは、22年ぶりの新作「男はつらいよ お帰り 寅さん」が公開中の国民的映画「男はつらいよ」と、寅さんこと車寅次郎(渥美清)を特集し、作品の生みの親である山田洋次監督、寅さんの妹・さくら役の倍賞千恵子、さくらの夫・博を演じる前田吟が、スタジオですじがねファンたち3組と「男はつらいよ」の魅力を語り尽くす。

芸能界きっての「男はつらいよ」ファンとして知られる今回のサブMC・劇団ひとりが大興奮する中、ファンが「永遠の少年ともいえる無邪気でおっちょこちょいな寅さんの姿が憎めない」という寅さんを、選りすぐりの名場面とともに山田監督らと振り返る。家族の絆、ご近所付き合いなど、現代では希薄になりつつある古き良き日本人の姿や、ほれっぽい寅さんが恋をする歴代マドンナとの名シーンなどが続々登場。恋がうまくいきそうになると怖くなって身を引いてしまう寅さんに、「絶対うまくいくのに土壇場でビビッてしまう寅さんの気持ち、めっちゃわかる!」とMCの今田耕司が激しく共感するひと幕も。

また、前田が「寅さんと出会ってから渥美さんがガラリと変わった。街で声を掛けられても寅さんを貫いていた」と語るほどに、徹底的にイメージを崩さないようにし続けた渥美の役者魂や、倍賞が「さくらにとってのお兄ちゃんでもあり、倍賞千恵子にとってもアニキだった」と言う、さりげない心配りや、体調が悪化してつらい状況でも周りの人を気遣っていた優しさなど、長年一緒に過ごしてきた3人だからこそ語ることのできる渥美の素顔が垣間見えるエピソードを打ち明ける。

収録の後、山田監督は「すごい名司会者と作品に詳しい人がそろったので、なんとも楽しい気持ちにさせられた収録でしたし、いろいろと刺激を受けてとても楽しい時間でした。この前、新作の上映会が終わって僕がトイレにいたら、見終わった人たちがゾロゾロ入ってきたんだけど、50過ぎのおじさん2人が、『よかったなぁ。感動した。人生の勉強になった』って話してたのね。その時、この映画を見ながら“いかに生きるべきか”っていう課題を抱いてほしい、そういうことを考える映画になってくれたら、こんなにうれしいことはないなと思いました。この番組を見た若い人たちにも、まずはぜひ“映画館で映画を見る”ということをしてほしいです」と改めて映画への思いを述べた。

また、倍賞も「とても元気がよくエネルギーのある番組だなって思いましたね。初めて3人一緒にバラエティー番組に出させていただいて、私たちもエネルギーをいただきました。いい経験をさせていただきました」と番組の印象の語り、前田は「劇団ひとりさんは作品を全部見てらっしゃるし、しかも若いから全部覚えてらっしゃる。われわれは忘れてしまっていたようなところもあったけど(笑)。おっしゃることを聞いて『そうだった!』って思い出すこともあって、うまく引き出していただきました。本当に楽しかったです」と収録を楽しんだ様子。

そして、「若い方にも見ていただけたらうれしいですね。この番組を見てくださる若い方にも言いたいです、『ちょっとケータイ置いて、映画館行かない?』って(笑)」と倍賞が新作「寅さん」をアピールすると、前田も「寅さんファンになったうちの孫がずっと『映画館で見たい』って言ってたんですけど、今回それが実現してものすごく喜んでいます。この番組を見た若い人たちにも映画館に足を運んでいただきたいですね」と続けて宣伝した。

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