目標の入賞にあと一歩 「もう少しずつの努力が足りなかった」

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懸命にゴールへ向かう長崎のアンカー野上(十八銀行)=たけびしスタジアム京都

 最高の滑り出しを見せた長崎のたすきは、目標の入賞にあと一歩、届かなかった。1区廣中(日本郵政グループ)がつくった貯金を守り切れずに10位でフィニッシュ。主将の森(積水化学)は「誰かに頼るのではなく、それぞれのもう少しずつの努力が足りなかった」と悔しさをにじませた。
 懸命に逃げた。昨年末の全国高校駅伝で8位入賞した4~6区の諫早高勢は、区間10位前後でつないだ。序盤の選手は追う選手がいない中、後ろからの重圧と戦いながら、懸命に足を前に出した。だが、結果は2年連続で入賞圏外。藤永監督(諫早高教)は「限界の上の力を出すガッツある走りが必要」と振り返り、選手たちも「抜かれた後の強さ」を課題に挙げた。
 3年連続でアンカーを務めた野上(十八銀行)も自らを責めた。8位でたすきを受けたが、二つ順位を落とした。区間9位という恥じることのない結果を出しながら、東京五輪マラソン代表を狙う34歳は「若い子たちが粘ってくれたのに申し訳ない」と唇をかんだ。
 悔しさは残った。だが、それは常に「上位入賞」という目標を掲げているからこそであり、今年のチームもまた、長崎への思い、感謝、恩返しの気持ちは、たすきを通じて表現できた。
 川棚中3年から4年連続出場して、今春、古里を離れる5区弟子丸(諫早高)が言った。「目標を追いかけ続けることができた。先輩たちも強いけれど、また長崎で走りたい」。一人一人のそうした思いは、きっと“もう少しずつ”の原動力になる。