カージナルスがアレナード獲得に向けた動きをスタート

複数の関係者によると、カージナルスがノーラン・アレナード(ロッキーズ)を獲得する有力候補に浮上しているようだ。ある関係者は、ロッキーズとカージナルスがアレナードのトレードについて初期段階の交渉を行っていることを明らかにした。オールスター・ゲーム選出5度、ゴールドグラブ賞7度など輝かしい実績を誇るスター三塁手は、来月スタートするスプリング・トレーニングまでにトレードされることになるかもしれない。

カージナルスはスプリング・トレーニングの開始までに、スター級の野手を1人、チームに加える方針だ。現時点では自軍からフリーエージェントとなったマーセル・オズーナとの再契約が有力視されているが、それと並行してアレナード獲得に向けての動きも進めている。レンジャーズも同様に、アレナードの獲得を検討しつつ、フリーエージェント市場でオズーナまたはニコラス・カステヤーノスの獲得を目指している。ブレーブスもアレナードの調査を行っているようだが、現時点ではカージナルスとレンジャーズに後れを取っている状況だ。

カージナルスは2022年以降の契約が確定している選手がポール・ゴールドシュミット、マイルズ・マイコラス、ポール・デヨングの3人しかおらず、アレナードの残り7年2億3400万ドルという巨額の契約を引き受けることができると見られている。アレナードは全球団に対するトレード拒否権を持っているものの、カージナルスの「勝利の伝統」をリスペクトしていると言われており、友人のゴールドシュミットが在籍していることもカージナルスにとって追い風となる可能性がある。

カージナルスがアレナードを獲得する際、ベテラン三塁手のマット・カーペンターを交換要員に含める可能性があるようだ。ただし、カーペンターは2年3900万ドル分の契約を残しており、ロッキーズにこの契約を引き取ってもらうのであれば、主力級の若手メジャーリーガー、またはトップクラスの有望株の放出が不可避となる。昨季ルーキーながら16勝を挙げたダコタ・ハドソン、球団2位の有望株であるノーラン・ゴーマン、レイズから獲得したばかりのマシュー・リベラトーレらの名前がトレード要員として浮上している。

アレナードの獲得に失敗した場合、カージナルスはターゲットをフランシスコ・リンドーア(インディアンス)に変更する可能性もあるという。その場合、リンドーアを遊撃に入れ、正遊撃手のデヨングが三塁へコンバートされることになりそうだ。

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