坂井選手、インドリーグ参戦 バド、世界最高峰で武者修行

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 バドミントン元日本代表で金沢学院クラブに所属する坂井一将(かずまさ)選手(金沢市出身、金市工高OB)がインドで20日に開幕するプロリーグに参戦する。日本のS/Jリーグのオフ期間を利用した「武者修行」との位置付けで、フル参戦は日本人で初めて。世界最高峰と評されるリーグ挑戦に向け、坂井選手は「経験を若手に還元し、来季のS/Jリーグ躍進につなげたい」と意気込んでいる。

 インドプレミアリーグは7チームが参戦する。インドでは、バドミントンはクリケットに次ぐ人気スポーツで、賞金総額1億円を懸けて2月9日まで3週間熱戦が展開される。短期間で高額報酬を期待できることから、創設5年目ながら、世界トップが集結する。

 チーム編成はオークション方式で行われ、実力と人気を兼ねそなえた選手となれば、契約金は1000万円を超える。坂井選手は米経済誌フォーブスによる「インドで最も稼ぐセレブ100人」の一人に選ばれた人気女優タープシー・パンヌさんが共同オーナーを務める「Pune 7 Aces」でプレーする。北京五輪金メダリストでダブルス世界ランク2位のヘンドラ・セティアワン選手(インドネシア)がチームメートとなる。

 武者修行を決断した理由について、坂井選手は「自分を成長させるため」と力を込める。5歳下で世界ランク1位の桃田賢斗選手(NTT東日本)の存在も刺激になっている。長年共に日本代表で活躍し、桃田選手が謹慎中の2017年には入れ替わりで日本人1位になった。世界67位で、今季9年間続いた日本代表の肩書きが外れたとはいえ、上を目指す闘志は消えていない。

 強豪・日本ユニシスのエースだった坂井選手は昨年8月「力があるうちに古巣の役に立ちたい」と志願して金沢学院クラブに移籍した。復帰1年目のS/Jリーグでチームはシングルスとダブルスで計4勝、そのうち3勝を坂井選手が稼いで残留に貢献した。

 金沢学院クラブの練習環境は、競技に専念できる実業団チームほどではないかもしれない。それでも坂井選手は「希望は持っている」とし、「強くするためにはスポンサーの獲得も自分が先頭に立ってやっていく」と意気込む。インドリーグへの挑戦は、若い同僚たちを鼓舞したいとの思いも込めている。