UCIワールドツアー2020開幕!初戦はツアー・ダウンアンダー

 昨年10月下旬に終了したシーズンから3ヵ月。新チームの体制発表を終え、いよいよ2020年のUCIワールドツアーが開幕する。今年はオリンピックイヤーでツール・ド・フランスが前倒し開催となるなど、レース間隔が詰まったり、オリンピック出場枠争いなどで例年より争いが白熱しそうだ。

ツール・ド・フランスとオリンピック競技日程、間はわずか1週間

 今年は何と言っても、多くの選手にとって東京オリンピックがコンディション調整の目標となる。しかも今回のコースは、ワンデーレースとは言うものの登坂力が鍵を握るレイアウトとなっており(既報)、タフなワンデーレース向きの選手に加え、三大ツールを目標とするようなステージレーサーも勝負を狙えるだろう。

 その点で、3月末から約1ヵ月続くクラシックレースで活躍する選手のほか、5月から始まり7月19日まで続く一連のステージレースのなかで、有力選手がどのタイミングでピークを持ってこようとしているか、見極めるのが楽しそうだ。現実的には、ツール・ド・フランスの初期にピークを持ってくるとオリンピックまで持たない可能性が高いので、各チームがエースやオリンピックに送りたい選手の消耗をどう防ぐか、選手配置も含めた頭脳戦、駆け引きが激化するだろう。

 今シーズンはまずオーストラリア、アデレード近郊を中心に開催される「ツアー・ダウンアンダー」から開幕する。長期化する山火事の影響が心配されるが、今のところ全ステージ予定通り開催するとのアナウンスがされている。地元オーストラリアのリッチー・ポート(トレック・セガフレード)や、昨年まで連覇しているダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット)を中心に総合優勝争いが展開されると考えられるが、新体制となり注目されているバーレーン・マクラーレンの新城幸也にも注目だ。

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