新成人に「IR誘致考えて」 新横浜で市民団体アピール

横浜市のカジノ誘致の是非を考えてもらおうと、新成人にアピールする市民団体=13日午後、横浜市港北区

 横浜市が誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)について新成人に考えてもらおうと、市民団体のメンバーが13日、成人の日の式典会場に近い新横浜駅前(同市港北区)で街頭活動を行った。カジノの問題点をまとめたチラシを配布したほか、誘致の賛否を問う住民投票の実現に必要な6万人超の署名集めに協力する「受任者」も募集した。

 メンバー約30人が、晴れ着や真新しいスーツに身を包んだ新成人に「おめでとう」などと声を掛けながらアピール。同市瀬谷区の大学2年井上拓大さん(20)は「一発逆転の夢があるカジノは賛成。でも、怖い人が増えそうなので横浜につくるのは反対」と話していた。

 一方、鶴見区の大学2年の男性(20)は「パチンコや競馬もある中で、カジノだけ反対する理由が見つからない。経済にプラスになるなら横浜にあっていいのでは」と語った。

 企画した「カジノの是非を決める横浜市民の会港北」の大塚要治さん(64)は「新成人も市民の一人。賛成でも反対でも、横浜の未来を考えるために誘致について考えてほしい」と期待を寄せた。

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