福井県内クマ出没、過去10年で最多

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福井県総合グリーンセンター内を走るクマ。2019年度の県内での出没件数は既に過去10年間で最多となっている=2019年9月18日、福井県坂井市丸岡町楽間

 福井県内でクマが大量出没した2019年度、目撃情報や痕跡確認などを含めた県内の出没件数は12月25日時点で861件、人身被害は9人に上り、過去10年間で最多となっている。クマの冬眠時期に入り、次第に落ち着きつつあるが、12月の出没件数も例年と比べると比較的多め。今後も山に入る際は、十分な注意が必要だ。

 4~8月の出没件数は299件、9月以降は562件で、餌を求めて動きが活発になる10月の293件、11月の167件が目立った。12月は25日時点で25件。市町別にみると、勝山市236件、大野市136件で奥越が突出して多く、福井市90件、高浜町69件、南越前町54件、永平寺町48件と続いている。

⇒住宅街の木の上、クマ居座る

 県自然環境課によると、過去15年間で大量出没したのは04、06、10、14年度の4年間。統計は今年3月までだが、19年度の出没件数と人身被害は既に、06年度(1553件、人身被害10人)、04年度(1333件、同15人)に続く多さとなった。

 クマの大量出没は一般的に、餌となる木の実の不作のほか、里山に人の手が入らなくなってやぶ化することにより、人里に近い場所まですみかが広がることが原因の一つとされている。

 今後について「秋のように餌を求めて集落を歩き回ることは考えにくいが、冬眠といってもずっと寝ている訳ではない」と同課の担当者。「起きて動き回るクマもいるので、山に入る際は十分注意してほしい」と呼び掛けている。