【MLB】解任されたアストロズGMは”サイン盗み”への関与を否定「把握していなかった」

解任されたアストロズのジェフ・ルーノーGM【写真:Getty Images】

「ごみ箱を叩くことは選手によって行われたもの」

 MLB球界を揺るがしているアストロズの“サイン盗み騒動”。13日(日本時間14日)にはMLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏が調査結果と処罰を発表し、アストロズのジェフ・ルーノーGMとAJ・ヒンチ監督に対して1年間の報酬なしの停職、アストロズには2020年と2021年のドラフト1巡目と2巡目の指名権剥奪と罰金500万ドル(約5億4700万円)の処分が課された。

 これを受けてアストロズのジム・クレインオーナーはルーノーGMとヒンチ監督の解雇を発表。スプリングトレーニングが始まるまで約1か月という状況で、米球界には衝撃が走ることになった。

 この一件でアストロズから解任されることとなったルーノーGMは声明を発表。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者がツイッターでその声明の全文を伝えている。

「アストロズの編成本部長兼GMとして、発生したルール違反の責任を受け入れます。名誉を傷つけたことについて、球団、アストロズファン、ヒューストンコミュニティに謝罪します。編成本部長を務める機会をいただいたことについてジム・クレイン氏に深く感謝します」としたルーノー氏だが、声明の中では“サイン盗み”についての関与を否定している。

「私は欺いていません。32年間のキャリアにおいて、近くで働いたことのある人は私の誠実さを保証してくれます。ルール違反があったことを把握していませんでした。コミッショナーの声明にあったように、私はこのルール違反を指示していませんし、携わっていません。サイン盗みは編成部門によって計画、指示されたものではありません。ごみ箱を叩くことは選手によって行われ、ビデオによるサイン解読はベンチコーチと働いていた下級従業員によって行われたものです。このようなルール違反について知らされなかったことを大変残念に思っています。そうであれば止めていました」

 あくまで“サイン盗み”に関しては選手やコーチら現場で判断して行われていたものだとし、編成部門は一切関与していなかったことを強調していた。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2