慢性腎臓病により体内時計が乱れることを発見

2020.01.14
早稲田大学

慢性腎臓病により体内時計が乱れることを発見

本発表の詳細は、早稲田大学のホームページをご覧ください。
https://www.waseda.jp/top/news/67961

■発表のポイント
・慢性腎臓病により体内時計の乱れが起き、結果として腎機能をさらに悪化させることを発見
・生活習慣を整えることで体内時計の乱れを防ぎ、腎臓病悪化の予防に繋がる可能性がある
・体内時計が乱れるメカニズムをさらに解明することで、新たな体内時計調節薬、腎臓病治療薬の開発につながることが期待される

■概要
早稲田大学理工学術院の田原優(たはらゆう)准教授および本橋弘章(もとはしひろあき、2018年3月卒業)、横浜市立大学医学部の涌井広道(わくいひろみち)講師、University of California Los AngelesのChristopher S. Colwell教授の研究グループは、慢性腎臓病モデルマウスを用い、慢性腎臓病により中枢や末梢臓器の体内時計の乱れが起き、それにより睡眠・覚醒パターンや血圧、腎機能の昼夜差が失われ、結果として腎機能をさらに悪化させることを発見しました。
本研究成果は、『Kidney International』に2020年1月13日午前9時(UTC、協定世界時)に掲載されました。

■論文情報
雑誌名:Kidney International (国際腎臓学会の学術誌)
論文名:The circadian clock is disrupted in mice with adenine-induced tubulointerstitial nephropathy
DOI:https://doi.org/10.1016/j.kint.2019.09.032