タイガースが1年150万ドルで先発右腕・ノバを獲得

日本時間1月14日、タイガースはフリーエージェントの先発右腕、イバン・ノバと1年契約を結んだことを発表した。契約条件は基本給150万ドル+出来高50万ドルであることが報じられている。タイガースは40人枠がフルに埋まっていたため、ノバの枠を空けるために左腕のマット・ホールをDFAとした。

現在32歳のノバは、昨季ホワイトソックスで34試合に先発して187イニングを投げ、11勝12敗、防御率4.72、114奪三振をマーク。昨季を含めて2ケタ勝利を5度記録しており、メジャー10年のキャリアで通算89勝を挙げている。タイガースは有望な若手投手がメジャー昇格を控えており、ノバには彼らが昇格するまでの「つなぎ役」としての役割が期待される。

イニングイーターとして確実な働きを期待できるノバは、タイガースにとって貴重な存在と言える。昨季のタイガースは総額925万ドルを投じてタイソン・ロスとマット・ムーアを獲得したものの、故障によって両者ともほとんど戦力にならなかった。そのほかの先発ローテーション候補にもコンディション面に不安のある投手や先発としてフルシーズン投げた経験のある投手が少なく、ノバは左腕のマシュー・ボイドとともに先発ローテーションの中心的存在となるだろう。

アル・アビラGMは、スプリング・トレーニングまでに7人の先発ローテーション候補を揃えたい意向を明らかにしていた。ボイドとノバのほか、ダニエル・ノリス、スペンサー・ターンブル、ジョーダン・ジマーマン、タイラー・アレクサンダー、ルール5ドラフトで加入したロニー・ガルシアがおり、アビラの目標となる7人の先発ローテーション候補が揃った形となる。

この7人以外にも、元エースのマイケル・フルマーがシーズン途中にトミー・ジョン手術から復帰予定であり、ケーシー・マイズとマット・マニングの両プロスペクトのほか、かつてのドラフト1巡目指名選手であるボー・バローズとカイル・ファンクハウザーもメジャー昇格を控えている。前半戦の活躍次第では、ノバは7月末のトレード期限までに他球団へ放出されることになるかもしれない。

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