元ソフトボールピッチャーの渋野日向子選手が見事な投球を披露!

テレビ朝日が主催し、日本オリンピック委員会(JOC)とともに前年のスポーツ界(JOC加盟競技団体)で優れた成績を残した個人や団体を表彰する「第54回テレビ朝日ビッグスポーツ賞表彰式」が都内のホテルで行われた。「テレビ朝日ビッグスポーツ賞」は、1966年から行われている歴史あるスポーツイベントで、最高賞の「ビッグスポーツ賞」を髙木美帆選手(スピードスケート)、瀬戸大也選手(競泳)、世界野球プレミア12日本代表(野球)、渋野日向子選手(ゴルフ)、桃田賢斗選手(バドミントン)が受賞した。

表彰式は、松岡修造が躍動的な音楽とともに登場。受賞者と東京オリンピック、パラリンピックを目前にスポーツ界をけん引する選手たちを「CAN DO! 心をひとつに!」と応援するパフォーマンスでオープニングを飾った。また、受賞のあいさつとともに、ステージ上では「フェアリージャパン」の愛称を持つ新体操団体日本代表による実技が披露されたほか、「ビッグスポーツ賞」を受賞したスマイリングシンデレラとして話題となった渋野選手、競泳の瀬戸選手、野球日本代表(侍ジャパン)稲葉篤紀監督の3人がそろって登壇し、超豪華なトリプルショットも実現した。さらに、かつてソフトボールでピッチャーをやっていたという渋野選手が瀬戸選手をバッターにステージ上で始球式を再現。世界野球ソフトボール連盟理事・宇津木妙子氏をキャッチャーに見事な投球を披露し、会場を沸かせた。

そのほか、「ビッグスポーツ特別賞」を大坂なおみ選手(テニス)、小平奈緒選手(スピードスケート)、小林陵侑選手(スキー・ジャンプ)、永原和可那、松本麻佑両選手(バドミントン)、楢﨑智亜選手(スポーツクライミング)、丸山城志郎選手(柔道)、大野将平選手(柔道)、阿部詩選手(柔道)、素根輝選手(柔道)、柔道男女混合団体戦日本代表、文田健一郎選手(レスリング)、川井梨紗子選手(レスリング)、鈴木雄介選手(陸上)、山西利和選手(陸上)、森ひかる選手(トランポリン)らが受賞。また「ビッグスポーツ五輪奨励賞」を見延和靖選手(フェンシング)、野口啓代選手(スポーツクライミング)、新体操団体日本代表、伊藤美誠選手(卓球)、張本智和選手(卓球)が受賞し、「ビッグスポーツ新人賞」を望月慎太郎選手(テニス)が受賞した。

そして、「ビッグスポーツ特別功労賞」を吉田沙保里(レスリング)が受賞。続いて、2020年に開催される東京五輪でのメダル獲得が期待される競技者を対象とする「ビッグスポーツ“Road to 2020”奨励賞」を西村碧莉選手(スケートボード)と岡本碧優選手(スケートボード)、橋本大輝選手(体操)、中村輪夢選手(自転車)が受賞した。さらに、今回から新設された「ビッグスポーツ特別貢献賞」には、ラグビーW杯日本代表が選ばれ、リーチマイケル選手がビデオメッセージで受賞の喜びを伝えた。

「ビッグスポーツ特別功労賞」を受賞した吉田は、ちょうど1年前に引退を表明。「この場に選手でない立場で賞を取るのは初めて。たくさんの方に応援していただいたことを力に変えて、諦めずに頑張れたからこそここまでやってこられたのかなと思っています」と語り、「今年は初めて出場しないオリンピックなので、どういう光景に見えるのかなとドキドキワクワクしています。選手の皆さんには、自分の力を出し切って頑張ってもらいたいと思います」とエールを送った。また「テレビ朝日スポーツ放送特別賞」に選ばれた羽生結弦選手がビデオメッセージで登場し、「限界の先を超えた先へ行きたい」と伝えた。

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