IR汚職の影響「なくはない」 横浜市長、誘致巡り言及

横浜市役所

 横浜市の林文子市長は14日の定例会見で、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を巡る汚職事件が与える市の誘致への影響について「なくはない」と述べた。

 IR誘致を巡っては、本社加盟の日本世論調査会が昨年12月に実施した全国面接世論調査で、64%が国内整備に反対と回答。自分の市町村や生活圏への整備だと反対が77%に達した。

 市長は事件について「当初よりも広がった感じ。どういう風になるか、注目している」と説明。市への影響については、世論調査の結果に触れた上で「そういう意味での影響は多少、あるのかなと思う」「影響がある、なしは難しい」などと述べた。

 一方で、地元経済界から望む声が根強いとし、方針を転換することなく、粛々と準備を進める考えを示した。

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