岡山大がUNCTADと連携協定 SDGs達成に向け人材育成

©株式会社山陽新聞社

岡山大とUNCTADの包括連携協定について発表する槇野学長(中央)

 岡山大は14日、国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向け、科学技術イノベーションに貢献する人材の育成を進めようと、国連貿易開発会議(UNCTAD)と包括連携協定を結んだと発表した。同大は2020年度以降、短期、長期の二つのプログラムを通じて発展途上国から若手研究者の受け入れを始める。UNCTADがSDGs達成のための人材育成で大学と協定を結ぶのは世界初という。

 短期プログラムは東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国の若手女性研究者向けで、自身の専門分野と関連した同大の研究室に2週間から1カ月程度所属し、共同研究したり研修を受けたりする。長期はASEANとアフリカの若手研究者を対象とし、環境生命科学研究科の大学院生として3年間で博士の学位を取得する。UNCTADは、研究者の募集や世界各国への情報発信などで同大に協力する。締結は9日付。

 短期、長期プログラムとも募集時期は7~8月ごろ。受け入れは各5人程度で、短期は20年度中、長期は21年10月を予定している。

 この日、同大で記者会見した槇野博史学長は「SDGsの達成に全学で取り組み、地球環境と全ての人のウェルビーイング(身体・精神・社会的豊かさ)の向上に貢献したい」と述べた。

 国連貿易開発会議 発展途上国の経済開発促進に向けた国際貿易振興を目的とする国連機関で、1964年に設立された。日本を含む世界195カ国が加盟する。加盟諸国への政策提言や途上国の生活向上に向けた技術協力などの活動を行っている。スイス・ジュネーブに本部がある。