【MLB】ア軍サイン盗み“本当の首謀者”は現Rソックス監督? 米メディア「解任される」

レッドソックス・コーラ監督【写真:Getty Images】

当時、選手として所属したメッツのベルトラン新監督は「罰則を受けない」

 ジェフ・ルーノーGMとAJ・ヒンチ監督の1年間の報酬なしの停職と、処分を受けての両者の解任に発展したアストロズの“サイン盗み騒動”。2017年当時、アストロズのベンチコーチを務めていたレッドソックスのアレックス・コーラ監督も、重い処分を受けることが予想されている。米メディア「NBCスポーツ」が「アレックス・コーラは解任される」との見出しで伝えている。

 記事では、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏の報告書では多くの人が非難されたが「コーラ監督以上に非難された人物はいない」と紹介。報告書によると、サイン盗みは主に選手主導で行われたとされ、ベンチコーチのコーラ氏が「システムを整えるのに主要な役割を果たした」としている。

 さらに「ヒンチ監督は(サイン盗みに)反対し、システムの導入に関与していなかった。しかし、彼は1年間の処分を受けて解任された」とも言及。「一方、報告書によるとコーラ氏は首謀者であるように読み取れる。キーマンである」と1年間の報酬なしの停職となったヒンチ監督よりも悪質だったとしている。

 コーラ氏は、2018年にレッドソックスの監督に就任して初年度でいきなり世界一に輝いた。そのレッドソックスにも“サイン盗み”疑惑が浮上しており、調査が完了してからの処罰となる見通し。記事では「それがいつになろうとも、コーラ氏がヒンチ氏よりも軽い処罰を受けることは想像できない。そしてそれが複数年の処罰になるとすれば、レッドソックスが彼を解任しないとは思えない」と厳罰を受けると予想している。

 また、2017年当時はアストロズに選手として所属していたメッツのカルロス・ベルトラン新監督は「罰則を受けない」とMLB公式サイトが伝えている。マンフレッド氏によるとベルトラン氏は「相手チームのサインを解読して打者に伝えることでチームを向上させられると話した」だけで、事件に深く関与はしていないようだ。(Full-Count編集部)

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