ダカールラリー2020:ステージ9で首位サインツが失速。トヨタのアル-アティヤが24秒差まで迫る

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 2020年のダカールラリーは1月14日、ワディ・アル・ダワシールからハラドを目指す886kmのステージ9が行われ、総合首位につけるカルロス・サインツ(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギー)と同2番手ナッサー・アル-アティヤ(トヨタ・ハイラックス)のギャップが24秒まで縮まった。ステージ優勝はステファン・ペテランセル(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギー)、フェルナンド・アロンソ(トヨタ・ハイラックス)はステージ9位だった。

 1月5日に開幕した2020年のダカールラリーは、このステージ9を含めて残るステージは4つ。ステージ9は競技区間のスペシャルが410km、移動区間のリエゾンが476kmで争われた。

 前日のステージ8終了時点で総合首位サインツは6分40秒のリードを手にしていた。しかし、このステージ9で、サインツには序盤にミスコースに加え、タイヤトラブルも重なり、156km付近のウェイポイント通過時点でステージトップから5分の遅れを取ってしまう。

 なんとか巻き返しを図りたいサインツだったが、結局ステージ優勝したペテランセルとは6分31秒差のステージ5位。ステージ2位に入ったアル-アティヤはペテランセルとわずか15秒差だったため、6分16秒ものギャップを埋められてしまった。

カルロス・サインツ(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス)

 この結果、総合首位争いは急接近。首位サインツと2番手アル-アティヤは24秒差、サインツと3番手ペテランセルとは6分38秒差となり、大会終盤を迎え優勝争いが激しさを増してきた。

「今日は私たちにとって、いい1日にはならなかった」とサインツ。

「序盤に道を見失ってしまい、少しタイムをロスしてしまった。5分くらいは失っただろう。そのあと、一体なにが起きたのかわからないが、とにかくタイヤのトレッド部分が外れてしまったんだ。パンクチャーではなく、デラミネーション(剥離)に近い症状だった」

フェルナンド・アロンソ(トヨタ・ハイラックス)

 前日のステージ8で自己ベストのステージ2位を獲得したアロンソだが、このステージ9はライバル勢に先行を許し、首位と13分3秒差のステージ9位だった。総合では首位サインツから3時間17分23秒遅れの総合10番手だ。

 四輪市販車部門を戦う日本のチームランドクルーザー・トヨタ・オートボデーはクリスチャン・ラビエル/ジャン・ピエール・ギャルサン組326号車がステージ33位、三浦昂/ローラン・リシトロイシター組338号車がステージ36位で完走。総合では326号車が総合28番手、338号車が総合31番手につけている。

 トラック部門を戦う日野チームスガワラは、菅原照仁の512号車がステージ16位を獲得。部門総合では前日と変わらず総合10番手となっているが、先行する総合9番手との差は13分48秒まで広がっている。塙郁夫組の519号車はステージ22位だった。

パブロ・キンタニラ(ハスクバーナFR450ラリー)

 12日のステージ7走行中に事故で亡くなったパウロ・ゴンサルベス(ヒーロー450ラリー)へ哀悼の意を示し、ステージ8の走行が見送られた二輪部門は、1日ぶりに競技が行われ、このステージ9はパブロ・キンタニラ(ハスクバーナFR450ラリー)が制した。

リッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー)

 部門総合ではリッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー)が依然として首位を守っており、20分53秒遅れの総合2番手にキンタニラ、26分43秒遅れの総合3番手にトビー・プライス(KTM450)とホンダ、ハスクバーナ、KTMの3メーカーがトップ3を占めている。

 2020年のダカールラリー、1月15日に行われるステージ10はハラドからシュバイタを目指す構成で、スペシャルが410km、リエゾンが476kmとなっている。

 また四輪部門については、このステージ10がマラソンステージに指定されており、走行終了後にチームによるマシンメンテナンスを受けることができない。

 そのため各ドライバーはマシンに極力ダメージを与えないように心がけながら、砂漠や砂丘などを含む道のりを走破しなければならない。