速度30キロ制限で取り締まり 長崎県警が移動オービス導入 

市道で使用された速度違反取り締まり装置(左)=9日、長崎市内

 道幅の狭い生活道路や通学路での交通事故を防止しようと、長崎県警は可搬式の速度違反取り締まり装置(オービス)を導入した。通学路や最高速度を30キロに制限する区域「ゾーン30」などで使用する。
 速度違反取り締まり装置は、最高速度違反をした車両の速度を自動で測定し、運転手の顔と車両ナンバーを撮影する。現場で交通反則切符を交付せず後日に摘発が可能なため、車両を止めるスペースを必要とせず、狭い場所に持ち運んで少人数で取り締まることができる。長崎県内では固定式が長崎自動車道下り線(大村インターチェンジ-木場パーキングエリア間)に設置されている。
 導入したのは三脚タイプ1機。価格は約1千万円。8、9、14日に長崎市内の市道計3地点で使用した。
 交通指導課によると、昨年の速度違反取り締まり件数は1万4012件(前年比8065件減)。今後は各署からの依頼やゾーン30の導入地域を優先して取り締まる。同課は「道幅の狭い道路でも取り締まりが可能になる。事故抑止へ幅広く活用していく」としている。

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