人権ってなんだろう? —自分らしく、幸せに生きるために。今、人権について考えよう(1)

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誰もが知っている〝人権〞という言葉。でも、人権学習と言われると「なんだか難しい」「私は差別していないから」と思って、自分から遠ざけていませんか?
〝人権〞とは、人が生まれながらに持っている、誰もが自分らしく幸せに生きる権利のこと。私たちの暮らしと、切っても切れない権利です。
人権課題は、決して差別問題だけではありません。毎日の生活のいろいろな場面に、人権について考えるきっかけがあります。
人権は、あなたが幸せになれる、そして周りの人を幸せにできる権利。今月は、私たちの暮らしに身近な〝人権〞について、一緒に考えてみませんか?

■〝人権〞とは、自分を大切にすること
自分らしく生きたい―。誰もが願っていても、実際には暮らしの中で生きづらさを感じることもあるでしょう。
暮らしの中で考えていきたい〝人権のコト〞について、人権教育啓発専門員の新井則子さんに伺いました。

日本では、様々な人権課題があります。例えば女性、子ども、高齢者、病気の人、外国人、障がいのある人に対する差別や、同和問題などがあるでしょう。しかしこれらの問題は、「自分にはあまり関係がない」と考える方も多くあります。

◇人権は全ての人が持っている
人権に関係ない人はいるのでしょうか?決してそんなことはありません。人権は、あなたもわたしも持っている。自分らしく幸せに生きる権利です。憲法に保障されています。
自分が大切にされているということを知らないと、人を大切にすることはできません。まずは、自分自身を一人の個人として大切な存在であることを知ることが重要です。人権の勉強は、人が幸せに生きるための勉強なのです。

◇相手を一人の人間として認める
家族であっても夫婦であっても、相手を一人の人間として認めることが大切です。家庭、学校、地域でも、一人ひとりを大切にするという価値観に変わっていくことが人権の勉強だと思います。
知らない間に差別をしてしまい、相手に生きづらさを感じさせてしまっていることもあります。問題に気付くことで安心して暮らすことができるのではないでしょうか。学ぶこと・知ることは大切です。
一人ひとりがちょっとずつ考え方を変えることができたら、誰もが幸せな社会に変わるでしょう。〝自分をカエル・見かたをカエル〞を合言葉に、考えてみましょう。

◇差別は人が作り出す、だから解決できるのは私たち
一人の人間として幸せに生きる権利はすべての人が持っています。けれども、その権利を侵害されている人がいます。差別は何かを理由に、違いを理由にして、社会の中で作り出されます。その人たちがいるから差別が生まれるのではないのです。
差別は社会の中にある問題です。だからこそ、差別をなくす力を持っているのは、私たち一人ひとりです。なぜこんなことが起きてしまうのか、誰が作り出している差別なのか、どうすれば解決できるのか。一歩踏み込んで考えてみれば、きっとあなたの人権意識が変わるはずです。

◇人権意識が高い町
南部町では、自分のために人権を学ぶという人との出会いがたくさんあります。地域の方々が、ミカエルセミナーなどの人権研修会にたくさん参加されます。地域のいきいきサロンでも、「人権の話をして」と声をかけられることも多いです。『人権が大黒柱の南部町』を掲げる町として、とても嬉しく思っています。

だれもが差別をなくす力を持っている社会の一員で、主体者です。まずは普段の生活の中で、「自分はどんな言葉を発しているんだろう」ということを振り返ってみてください。自分の一言が、人を幸せにできているのか、人に生きづらさを感じさせていないか、気づくことができれば、きっとよりよい町になっていくでしょう。

新井則子 人権教育啓発専門員