北条氏と小田原の歴史を紹介 早雲没後500年記念し出版

「戦国大名北条氏の歴史」の表紙(小田原市提供)

 小田原北条氏の初代・伊勢宗瑞(北条早雲)の没後500年という「早雲イヤー」を記念して北条5代からの小田原の歴史をまとめた書籍「戦国大名北条氏の歴史・小田原開府五百年のあゆみ」が発売された。

 書籍はA5判252ページで小田原城総合管理事務所が編集、静岡大名誉教授の小和田哲男さんが監修した。宗瑞に始まる北条5代や近世の大久保、稲葉氏の小田原藩、城下町発展の歴史などを図版やコラムなどを交えて紹介している。

 小田原市は、宗瑞の引退で小田原が本拠地となった「小田原開府」(1518年)と翌年の死去から500年になるのを顕彰しようと、2018年に実行委員会を組織して記念事業を展開。書籍はイベントとして開催したセミナーや講演会などの内容を基に、宗瑞研究の最先端にいる歴史家らが執筆した。吉川弘文館出版で1900円(税抜き)。小田原城天守閣(同市城内)のほか、全国の書店で購入できる。

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