フィリーズが元オールスター外野手のヘレーラをDFAに

日本時間1月15日、フィリーズはウエーバーでレッズからニック・マルティーニを獲得したことを発表した。それに伴い、ロースターの枠を空けるためにオドゥベル・ヘレーラがDFAとなった。フィリーズの正中堅手として活躍し、2016年にはオールスター・ゲームにも選出されたヘレーラだが、交際相手への傷害容疑による逮捕と出場停止処分を経て、グラウンドに戻ることなく40人枠から外されることになった。

現在28歳のヘレーラは、2014年オフのルール5ドラフトでフィリーズに加入し、翌2015年に147試合で打率.297、8本塁打、41打点、16盗塁、OPS.762の活躍を見せてレギュラー定着。自己ベストの167安打、25盗塁、OPS.781をマークした2016年にはオールスター・ゲームに選出され、2018年には自己最多の22本塁打、71打点を記録した。しかし、昨季は開幕からの39試合で打率.222、1本塁打、16打点、2盗塁、OPS.629と調子が上がらず、5月には交際相手への傷害容疑で逮捕。これにより順風満帆だったメジャー生活が一気に暗転した。

メジャーリーグ機構から85試合の出場停止処分を受けている間に、プロスペクト外野手のアダム・ヘイズリーがメジャー昇格を果たし、マリナーズからトレードでジェイ・ブルースも加入。フィリーズにヘレーラの居場所はなくなっていた。さらに今回、控え外野手候補としてマルティーニも加わり、2016年オフに結んだ5年3050万ドルの契約があと2年残っているにもかかわらず、DFAとなって40人枠から姿を消した。

マット・クレンタックGMは「我々が思い描いていた結果にはならなかった」とヘレーラとの5年契約を振り返った。ただし、「これは野球の戦力的な判断である」としてヘレーラの素行面からくる判断ではないことを強調。2年1950万ドルの契約を残すヘレーラをトレードやウエーバーで獲得する球団は現れないと見られており、ヘレーラは解雇されてフリーエージェントになるか、40人枠から外れたままマイナー降格になる可能性が高い。

一方、フィリーズに加入するマルティーニは29歳の外野手で、昨季はアスレチックスとパドレスの2球団で合計32試合に出場して打率.226、1本塁打、OPS.653を記録。メジャーデビューを果たした2018年には55試合のみの出場ながら打率.296、出塁率.397、OPS.811の好成績をマークした。

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