ドナルドソンの契約合意が三塁手市場に与える影響は?

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ノーラン・アレナード(ロッキーズ)のトレード移籍の可能性が取り沙汰されるなか、フリーエージェント市場に残る最後のスター三塁手だったジョシュ・ドナルドソンがツインズと4年契約で合意した。これによりスタークラスの大物三塁手を狙う球団のターゲットはアレナードないしクリス・ブライアント(カブス)に絞られることになった。ドナルドソンが市場から消えたことは、今後の三塁手市場の動向にどのような影響を与えるのだろうか。

ドナルドソン争奪戦に加わっていた3球団(ツインズ、ブレーブス、ナショナルズ)のうち、ナショナルズはすでにドナルドソン獲得に失敗した場合に備えた補強を行っており、スターリン・カストロやアズドゥルバル・カブレラが加入。ハウィー・ケンドリックや有望株のカーター・キーブームも含め、複数の選手で二塁と三塁の2ポジションを賄う態勢が整っている。今後スタークラスの大物三塁手の獲得を狙う可能性は低そうだ。

一方、ブレーブスはドナルドソンが残留を希望していたにもかかわらず、ドナルドソンの希望条件に近いオファーを提示せず、引き留めに失敗した。現時点ではオースティン・ライリーとヨハン・カマルゴの併用でドナルドソンの穴を埋めることになると見られるが、攻守両面で見事な活躍を見せたドナルドソンの穴を埋めるのは容易ではない。特に攻撃面では四番打者が不在となっており、複数の有望株を犠牲にしてでもアレナードないしブライアントの獲得を狙うかもしれない。

また、カージナルスとレンジャーズの2球団もアレナードの獲得に乗り出していることが報じられている。ただし、両球団ともアレナードが2021年シーズン終了後にオプトアウト可能であることを懸念しており、7年2億3400万ドルという巨額の契約を残していること、全球団に対するトレード拒否権をアレナードが有していることなど、トレード成立に向けての障壁は多い。この2球団は強打の外野手(マーセル・オズーナ、ニコラス・カステヤーノス)の獲得も目指しており、それぞれ外野手1名を獲得して補強が打ち止めになる可能性もある。

なお、ブライアントは意図的にメジャーデビューを遅らされた2015年の扱いをめぐって球団と揉めており、カブスの保有可能期間が残り1年なのか2年なのかハッキリしない状況が続いている。保有可能期間によってトレード市場における価値も変動するため、裁定結果が出るまでトレード交渉が進展することはなさそうだ。