竹内涼真の“ハグ”がもたらしたものとは? 初主演の日曜劇場で過酷な雪山撮影

TBS系で1月19日スタートの日曜劇場「テセウスの船」(日曜午後9:00)の制作発表会見に主演の竹内涼真をはじめ、榮倉奈々、上野樹里、鈴木亮平が登壇。竹内は「『日曜劇場』初主演ということでプレッシャーはありましたし、クランクイン前は眠れなかったり、考え込んでしまって前に進めない部分もたくさんあって大変でしたが、スタッフ、キャストの皆さんに助けられながら、大変だったからこそ生まれるチームの輪を感じています。1話を見たんですが、自信を持ってお届けできる作品になったと思います!」と熱を込めて作品をアピールした。

本作は東元俊哉氏の同名漫画を原作に、主人公の田村心(竹内涼真)が31年前にタイムスリップし、父親・佐野文吾(鈴木亮平)が犯人として逮捕された連続毒殺事件の真相を探るミステリー。「日曜劇場」5作品目にして初主演となる竹内は、「撮影はチームで撮影するものなのでチームというものを一番大切にしていきたい」と主演としての意気込みを語り、「殺人犯の父の子どもとして苦しみながら生きてきた心の心境を解釈しようとしたんですが、答えは出なくて、今も答えは見つかっていないんですが、あまり考えて撮影に臨むのではなく、それぞれのシーンで現場や監督のプランにあった一番良い形で出せるようにしたいなと思っています。話が進んでいく中で自然と生まれる新鮮なリアクションや、心が心の中で感じる気持ちが分かりやすく伝わるように意識して演じています」と演技のスタンスを話した。

また父親役の鈴木には「たくさん助けられている」という竹内。「苦しめられて追い詰められたりするシーンでは、気持ちを切らさないように前のめりになってしまうことが多いのですが、そういうときに亮平さんに引いたとこから見てもらって、“ここはこうしたらいいんじゃない?”“僕だったこうする”と言っていただけるので、その時に自分も客観的に見られる時間が作れるので、すごく感謝していますし、頼りにしています!」と信頼を寄せる。

竹内と同じ位置(右あご)にほくろがあることを最近発見したという鈴木は、背丈もほとんど同じでほくろもあって親子役に違和感がないことをアピールし、「アドバイスというほどのものではないですが、気づいたことは言うようにしています。僕も大河ドラマの主演をしたときにプレッシャーを感じたことがあったので、少しでも支えられればと思っています」と先輩俳優として頼もしい発言。さらに竹内の撮影バッグをこっそりのぞいた際に、加害者家族について書かれた本を見つけたそうで、「彼は本当に真面目だなって思って。自分と似たようなタイプなのかなと思っています」とエピソードを明かすと、竹内は「いつの間に! エッチ!」と笑いつつ、「いつも開けっ放しでマネジャーに怒られるんです。自分とはかけ離れた設定なので、感情のラインのすり合わせというか、行き詰まった時に見ると心強いので持ち歩いています」と照れ気味に話した。

また、1話に登場する雪山の撮影では、ひどい吹雪でアラレのようになった雪が顔にあたり、「ずっとビンタされているようだった」という竹内。タイムスリップした設定の竹内は、ほかのキャストが長靴やスノーブーツを履く中、ひとりスニーカーでの撮影となり、本当に過酷だったと振り返る。すると鈴木が「撮影後、竹内くんが歯磨きをした後に靴下で口をふいていたのを見て、本当に大変なんだと思った」と暴露すると、「無意識だったんですが、僕もそろそろやばいなと思いました」と笑った。そんな過酷な撮影後、温かいものを求めて鈴木と行った食堂では、「お願いだから抱きしめてほしい」というお店のお母さん(推定70歳)のリクエストに応え、ハグをしてあげたという竹内。その際に「もう最高!」と喜んでいたお母さんが、3日後には、それまでケータリングがなかった現場に来てくれたそうで、「あれは抱きしめたからですよ」と胸を張ると、「竹内涼真のハグで!」(鈴木)、「ハグパワーだね」(上野)と周囲も納得の様子だった。

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