姫路競馬場で7年半ぶりレース再開 様変わりした場内に、岩田騎手びっくり

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予想を上回る来場者でにぎわう姫路競馬場=姫路市広峰2(撮影・小林良多)

 経営悪化で一時は存続が危ぶまれた姫路競馬場(兵庫県姫路市広峰2)で15日、7年半ぶりにレースが再開された。競馬ファンら約3千人が訪れ、コースを駆け抜けるサラブレッドの姿に歓声を上げた。

 戦後の経済復興を目的に同市と尼崎市、兵庫県で構成する県競馬組合が1949年にオープン。集客低迷と場内に調節池を設ける10年がかりの洪水対策工事が重なり、2012年8月を最後にレースを休止していた。

 同組合は14年度までの5年間の収支で、園田競馬場(同県尼崎市)を含む競馬事業の存廃を検討。この間、インターネット投票の普及で収支が大幅に改善し、工事を終えた姫路競馬場の再開にこぎ着けた。

 この日は待ちわびたファンらが午前10時の開場前から長い列を作り、改修を終えたスタンドから計12レースを観戦した。今年の開催は2月6日までの平日12日間のみ。1月30日には重賞競走「神戸新聞杯第49回白鷺賞」が行われる。(井上太郎)

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 7年半ぶりにレースが再開された姫路競馬場。15日の初日は、休止前の2012年開催の平均からほぼ倍増の約3千人が詰めかけた。懐かしむ市民や騎手、初めて訪れた競馬ファンらが、待ちわびた一日を満喫した。

 第1競走の発走2時間前から伸びた開場待ちの列は、計350人を超えた。宝塚市の男性(66)は「駅から姫路城を眺めながらゆっくり歩いて来た。いい場所にありますね」と喜んだ。

 スタンド席に座らずゴール板前で立ち見した男性会社員(64)=姫路市=は、休止前は近所に住んでいてよく訪れた。「やっぱり馬のひづめの音がいいね。迫力があって、わくわくする」と見入った。

 ゆかりが深い騎手もお祝いに駆けつけた。兵庫県競馬組合から日本中央競馬会に移籍し、G1レース通算35勝を誇る岩田康誠さん(45)=姫路市出身。トークショーに出演し、姫路競馬場で勝った重賞競走の思い出などを語った。

 卓球やサッカー場の新設で様変わりした場内に驚きつつ、「せっかくなので開催中は馬券に集中して」。パドックや返し馬、騎手の作戦といった競馬の醍醐味を列挙し、「たくさんの人に姫路競馬の魅力を味わってほしい」と、古巣のにぎわいを願った。(井上太郎)