小泉環境相が育休取得へ 重要公務以外を自主的に育児に

「育休」を取得する考えを表明する小泉環境相=15日午前、環境省

 小泉進次郎環境相(衆院11区)は15日、第1子誕生後に育児休暇を取得すると表明した。月内に予定されている第1子誕生から3カ月間に計2週間分、育児のための時間を確保する。「制度だけでなく、空気も変えていかなければいけない」と訴え、省庁トップとして姿勢を示すことで男性の育休取得への理解促進に期待を寄せた。

 国会議員や閣僚に育児のための休暇の規定はなく一般的な育休とは異なるが、現職閣僚の育休取得が実現すれば前例がない対応となる。

 小泉氏はこの日、環境省職員の働き方改革などを議論する省内の会合で表明した。国会や閣議への出席など重要な公務の責任は果たした上で、それ以外の時間を自主的に育児に充てるという。打ち合わせはテレビ会議やメールを活用するなど働き方を工夫するほか、業務の一部は副大臣や政務官が代行する。

 職員には「正直言って、とても悩んだ」と打ち明け、「公務最優先、危機管理万全という条件で柔軟に取得したい」と説明。「一人一人が自分らしく働く環境を整える、議論の一つのきっかけになれば」とも述べ、育児や介護、病気の治療といった事情に応じた働き方を実現させる必要性にも言及した。

 小泉氏は入閣前の昨年8月、フリーアナウンサーの滝川クリステルさんと結婚。この月に横須賀市内で開いた国政報告会後、育休取得を検討していると語っていた。

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