V長崎 “やばい”サイドバックに MF・米田隼也

©株式会社長崎新聞社

天皇杯準決勝の鹿島戦で鮮烈なゴールを決めるなど成長著しいMF米田=諫早市サッカー場

 右ウイングバックの位置からペナルティーエリア内に攻め上がり、ワンタッチでDFをかわして思い切りよくGKの股を射抜く-。昨年12月の天皇杯準決勝、J1鹿島の守備を欺いたゴールシーンは、ファンの心に色濃く焼きついている。
 2018年に順大から加入したMF米田は、プロ3年目を迎える。大学時代までは左サイドハーフが定位置だったが、プロ入り後は左右のウイングバックやシャドー、サイドバックにコンバート。さまざまなポジションを任される中で、着実にプレーの幅を広げてきた。
 昨季は5月に右太ももを肉離れ。再発もあって完治までに約3カ月を要した。プロ生活で初めての大きなけがだったが、離脱期間の有意義な過ごし方がその後の飛躍につながっている。
 「カップ戦で調子良くて、リーグ戦メンバーに入れる話も出ていた中でけがしてしまって。さすがに落ち込んだけれど、プレーできないうちに先発の選手から全部盗んでやろうと思って、ひたすら観察していた」
 その言葉通り、復帰後は覚醒したと言えるほどの姿を見せた。10月のJ2第37節で途中出場して攻撃を活性化させると、その後は天皇杯を含む全試合にスタメン出場。試合を重ねるごとに輝きを増している。
 特に天皇杯鹿島戦は、自らの想像も超えるプレーができた。得点シーンのほかにも、ビルドアップやくさびのパス。持ち味のドリブル突破だけではなく、ゲームメークの面でもしっかりとチームにフィットしている手応えがあった。
 「あのパフォーマンスを常に出せれば自分自身、もっと上のレベルでやれると思うし、自分がチームのストロングになれる。今年は“長崎のサイドバックやばいな”って言われるくらいにやりたい」。ただのビッグマウスで終わらせるつもりはない。