アストロズが新監督探しを開始 ボウチー、ベイカーらが候補に

不正なサイン盗みに関してメジャーリーグ機構から1年間の職務停止処分を受けたジェフ・ルーノウGMとAJ・ヒンチ監督を解任したアストロズは、ヒンチに代わる新監督探しを開始した。ジム・クレイン・オーナーは、暫定的に監督の役割を担っているジョー・エスパーダ・ベンチコーチのほか、メジャーリーグでの監督経験が豊富なブルース・ボウチー、ダスティ・ベイカー、バック・ショウォルターらを候補として考えているようだ。

日本時間1月16日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、クレインの新監督候補のリストのなかにはエスパーダ、ボウチー、ベイカー、ショウォルターの名前が含まれているという。この4人以外にも新監督候補の名前は浮上しており、ヒューストンの「KRIV-TV」はジェフ・バニスター、ウィル・ベナブル、ラウル・イバニェスを新監督候補に挙げている。

ルーノウとヒンチを解任したアストロズは、彼らに代わるGMと監督の選定が急務となっている。フロリダでスプリング・トレーニングがスタートするまで4週間ほどしか時間が残されておらず、クレインは急ピッチで両ポジションの候補者との面接を進めていくことになりそうだ。関係者によると、アストロズは2月上旬までに新たなGMと監督を決定したいと考えているという。

また、アストロズは新GMよりも新監督の決定を優先する方針であり、新GMが決定するまでの間は、クレイン自身が野球部門の中心となって運営を行っていくようだ。関係者によると、クレインはルーノウとヒンチを解任したあと、本拠地ミニッツメイド・パークでコーチ陣と面会し、話し合いを行う場を設けたという。

エスパーダは他球団の監督候補に挙がったことがあり、チーム内の事情を熟知していることからもヒンチの後任に最適な存在と言えるが、スキャンダルを起こしたチームからの内部昇格となれば批判は避けられないだろう。そうした声をシャットアウトするために、ベイカーやショウォルターといった「ベテラン監督」にチームを任せる可能性もあるのではないだろうか。

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