トヨタ、空のモビリティの実現に向けてJoby AviationとeVTOLの開発・生産で協業

JobyのeVTOL

トヨタ自動車(以下:トヨタ)は、CES2020で街づくりを宣言したが、加えて新たな空のモビリティ事業として、電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発・実用化を進めるJoby Aviation(以下:Joby)と協業することを発表した。Jobyとの協業において、トヨタは自動車の開発・生産・アフターサービスで培った強みを活かし、今後、社会的ニーズが高まると予想される空のモビリティ事業の早期実現に向けた取り組みを開始するという。

今回Jobyと協業するにあたり、トヨタは生産技術の見地で、設計、素材、電動化の技術開発に関わるとともに、トヨタ生産方式(TPS)のノウハウを共有し、最終的には、高い品質、信頼性、安全性、そして厳しいコスト基準を満たすeVTOLの量産化を実現するとしている。

トヨタの代表取締役社長である豊田章男氏は次のようにコメントしている。

トヨタは、自動車事業に加え、今回、Jobyという力強いパートナーとともに、新たに“空”のモビリティ事業にチャレンジします。空のモビリティは、未来のモビリティ社会における人々の移動と生活を大きく変革する可能性を秘めており、空のモビリティの実用化はトヨタ創業以来の夢でもあります。今回の協業により、陸だけでなく空にも、移動の自由と楽しさをお届けするモビリティの実現に貢献できることを嬉しく思います。

JobyのCEOであり創立者であるジョーベン・ビバート氏は次のようにコメントしている。

今回の協業は、世界を代表する自動車メーカーによるJoby及びこの新しい産業に対する資金とリソーセス面での前例のないコミットメントです。トヨタは、その細部まで行き届いた製造工程がもたらす商品の品質と信頼性の高さで世界中に知られています。10億人以上の毎日1時間以上の通勤時間短縮を手助けするという私たちの夢の実現に向け、トヨタのエンジニアリングと優れた製造技術を活用できることを楽しみにしています。

なお、トヨタはJobyが合計5.9億ドルを調達したシリーズCの出資ラウンドのリードインベスターとして、3.94億ドルの出資を行い、また副社長である友山茂樹氏が同社の取締役に就任する。

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