老舗土産店の意地が生んだ真っ黒だけど美肌マスク

「土曜旅館 桜の間」登別温泉2020湯覚めの旅

©テレビ北海道

外国人観光客が行き交う登別の温泉街で、ひときわ目立つ大黒様の看板があります。大正3年創業という老舗・大黒屋民芸店。

店内には菓子や小物、木彫りのクマなど1000アイテムが並びます。この土産店にはある強みがあります。それは、自社企画のオリジナル商品。中でも目立つのが「登別OV9」というフェイスマスク。

フェイスマスクは女性を意識して白やピンクのものが多いですが、OV9は「真っ黒」。マスクに含ませた美容液には、登別温泉の2種類の成分を配合しています。社長の坂井昭一さんは「成分分析や安全性の確認に数百万かかった」と豪快に笑います。

真っ黒なフェイスマスク

そこまでして開発した理由は2つ。ひとつは、登別の土産物に温泉水を使ったものが少なく、挑戦心をかきたてられたこと。世界に誇る泉質をなぜ利用していないのかという思いからです。ちなみに「登別OV9」のOVはONSEN VARIETIESの略だそうです。1つのエリアに9つの泉質があるという、世界的にも珍しい登別温泉の特徴を商品名に込めました。
もうひとつの理由は、この老舗土産店には代々、新しいものを生み出すDNAが引き継がれていること。創業直後に考案した生姜味の「ひょうたん飴」。登別温泉の公式キャラクター「登夢(トム)くん」のグッズや「熊笹(クマザサ)」を使ったお茶やそば、石鹸なども生み出してきました。
温泉街には、アジアから日本を訪れる観光客をターゲットにした大手のドラッグストアも進出。定番のコスメなどを買い求める人たちでにぎわっています。「対抗する意識はないよ」と坂井社長は穏やかに話しますが、「せっかく登別に来てくれているのだから、どこでも買えるものじゃないものを思い出と一緒に持ち帰ってもらいたい」と力強く話していました。
<大黒屋民芸店>
登別市登別温泉町60番地
電話 0143-80-3114
営業時間 9:00〜22:00
定休日:無 休
(2020年1月18日放送 テレビ北海道「土曜旅館 桜の間」でご協力いただきました)