【MLB】サイン盗みで厳罰のア軍選手は一様に沈黙… 米メディア「バーランダーはどこだ!」

MLBから処分を受けたアストロズは米メディアからも非難を浴びている【写真:Getty Images】

MLBネットワークの司会者クリス・ラッソ氏が、沈黙するアストロズ選手を批判

 今オフ、メジャーリーグを揺るがせていたサイン盗み疑惑が“黒認定”され、アストロズはMLBから処分を受けるととともにジェフ・ルーノーGMとAJ・ヒンチ監督が解任。レッドソックスのアレックス・コーラ監督も解任される事態となった。「MLBネットワーク」のトークショー「High Heat」の司会者クリス・ラッソ氏は番組内で、アストロズの大黒柱ジャスティ・バーランダー投手ら主力選手が沈黙を続けていることに苦言を呈している。

 ラッソ氏は「私は彼ら(アストロズの選手&球団)から言い訳は聞きたくない。そして、バーランダーはどこだ!! 彼はどこにいるんだ!! バーランダーはあらゆることに対して、言い分があるだろう。彼がこの状況をわかっていないだって? 彼らはワールドシリーズを制覇したんだ! 彼はヤンキースとの(2017年ア・リーグ優勝決定シリーズ)第6戦に登板した。(同シリーズ)第2戦にもだ。彼のコメントはどこで聞けるんだ!」と強い口調で批判している。

 ラッソ氏はさらに「グリエル、アルトゥーベ、ブレグマン、コレア……。アストロズの選手たちは言い分があるでしょう。彼らは何千もの言葉が言い分としてあるのです。バーランダーはデトロイトの記者たちをメディアルームから追い出しました」と他の選手が沈黙していることも非難している。

 今回、MLBはアストロズのジェフ・ルーノーGMとAJ・ヒンチ監督には1年間の報酬なしの停職、アストロズには2020年と2021年のドラフト1巡目と2巡目の指名権剥奪と罰金500万ドル(約5億4700万円)の処分を課した。この処分を受けてアストロズのジム・クレインオーナーは、ルーノーGMとヒンチ監督の解任を発表した。昨季までア・リーグ西地区3連覇を果たしているアストロズの選手たちが今回の問題について何を語るか、米メディアは注目している。(Full-Count編集部)

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