熊本ヴォルターズ SG・SF佐藤正成 献身的な知性派シューター

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大学時代に監督に言われた「ミスをしても過去のこと。過去を引きずらず、今に集中しなさい」との言葉を大切にしているという=熊本市南区

 身長187センチながら、2メートルを超す相手の外国籍選手にしつこく食い下がる守備が光るシューティングガード(SG)だ。「ルーズボール争いなど泥くさい部分が頑張りどころ」。スモールフォワード(SF)もこなす28歳は持ち味の3点シュートの成功率が上がってこない中、粘り強さで貢献する。

 今季熊本入りするまでB2山形の主将を3季連続で務めた。「強烈なリーダーシップはない。全員が同じ方向を向けるよう、ポジティブな声掛けで気持ちを上げていくように意識した」という。

 その姿勢は今も変わらない。練習中でも試合の苦しい場面でも低音の渋い声で鼓舞する。戦術の理解も早く、「仲間とうまく連係できるように努めるのも自分の役割」と語る献身さが誠実な人柄を示す。

 山形県出身。2歳上の姉に影響され、小学3年でバスケットボールを始めた。山形南高から東海大に進み、3、4年時にインカレ2連覇した。ただ、副主将だったもののベンチからの出場が多く「やり切った感じがなかった」。教員を志し中学高校の保健体育の免許を取得したが、「もう少し本気でバスケがしたい」とプロの道へ進んだ。

 日本代表の主軸で、B1アルバルク東京の田中大貴は大学の同期。「あいつは何をやらせても、すぐにできちゃう。バスケットって、そんな簡単なスポーツだっけと思うくらい」と逸材ぶりに脱帽する。

 趣味は読書。書店に足を運び、ミステリーや歴史小説を購入する。カラオケも好きで、米津玄師の「Lemon」をよく歌う。試合前のルーティンは「しゃっきりするためブラックコーヒーを飲むこと」。(元村彩)