ヴィッセル神戸、新シーズンへの準備着々 始動は1月22日 2月にいきなり公式戦5試合

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 令和最初の元日、新装された東京・国立競技場で行われた天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権大会決勝に勝利し、悲願の初タイトルを獲得した、ヴィッセル神戸。クラブ創設25年となるメモリアルイヤーを最高の形で船出することができた。新シーズンとなる2020年は、アジアでの戦いへ、AFCチャンピオンズリーグに初参戦することも決まり、いよいよ世界への扉を開けるとき。そして、J1リーグ初制覇にも果敢にチャレンジする1年となる。

クラブ創設25年目の始まりに天皇杯優勝を成し遂げた、ヴィッセル神戸。新シーズンへの期待も高まる(Photo by T.MAEDA)

 そのなかで、2020シーズンへの準備も着々と進んでいるが、1月16日現在、11選手の退団が決定。FWダビド・ビジャ(38)とDF那須大亮(38)が現役を引退。DFジョアン・オマリ(31、→FC東京へ完全移籍)、DF橋本和(33、→FC岐阜へ完全移籍)、FWウェリントン(31、→未定)、GK荻晃太(36、→未定)だけでなく、期限付き移籍中だった宮大樹(23、→サガン鳥栖へ完全移籍)、三原雅俊(31、→柏レイソルへ完全移籍)、ハーフナー・マイク(32、→未定)や、クラブ育成組織出身の野田樹(21、→未定)と向井章人(21、→未定)もチームを去ることになった。また、増山朝陽(22)はアビスパ福岡へ、小林友希(19)は横浜FCへ期限付き移籍することも発表されている。

 一方で、新戦力は、期限付き移籍からの復帰を含めて、現状は6人。ヴィッセル神戸U-18出身の筑波大学DF山川哲史(22)、昨年レノファ山口でJ2リーグ戦35試合3得点と活躍したDF菊池流帆(23)の加入と、DF初瀬亮(22、アビスパ福岡→)とMF中坂勇哉(22、京都サンガF.C.→)が期限付き移籍からの復帰はすでに発表されているが、この1月11日に、清水エスパルスからブラジル人FWドウグラス(32)が完全移籍加入することが決まった。

 J1リーグ戦で91試合46得点の実績を持つ長身ストライカーは、2015年に、サンフレッチェ広島時代はJ1制覇の立役者となり、Jリーグベストイレブンも受賞。昨シーズンも神戸戦でのゴールをはじめ、J1で3位タイとなる14得点を記録している。「ヴィッセル神戸の一員になれてうれしく思いますし、神戸で幸せな時間を過ごしたい。これからサポーターの皆さんとたくさんのうれしい瞬間を作りたいと思います。チームの目標が達成できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。一緒に戦いましょう」とクラブ広報を通じてコメントしたドウグラス。背番号は清水時代と同じく49番を身にまとう。

 また、神戸U-18からは、FW小田裕太郎(18)がトップチームに昇格。昨年12月7日のJ1最終節となったホームゲームで、すでに加入内定が発表され、新ユニフォームを着て意気込みを語っていた、小田。2019シーズンにJリーグルヴァンカップでトップチームデビューを果たしているが、育成年代の日本代表にも名を連ねる若きストライカーの奮闘にも期待せずにはいられない。小田はクラブ広報を通じて、「小学校のスクールからお世話になっているこの偉大なクラブで、自分自身のプロキャリアをスタートできることを大変うれしく思います。家族、友人、アカデミーの方々、これまで関わっていただいた指導者の皆様の支えがあり、このスタート地点に立つことができました。本当に感謝しています。チームの勝利に貢献できるように、そして皆さんに楽しんでいただけるプレーができるように精一杯頑張ります」と初々しく抱負を述べている。

神戸U-18からトップチームに昇格した小田裕太郎(Photo by T.MAEDA)

 新シーズンの始動は、1月22日。そして、1月26日から2月2日まで沖縄・読谷村でトレーニングキャンプを行い、2月8日は2019年J1王者の横浜F・マリノスと対戦する「FUJI XEROX SUPER CUP 2020」で早速、公式戦がスタート。2月12日にはすぐに、ACLの初戦で、マレーシアのジョホール・ダルル・タクジムとノエビアスタジアム神戸で対戦。これが地元・神戸での今季初陣となる。2月16日にはノエスタで全選手参加予定の「Vissel Kobe Opening Fiesta 2020」を開催してサポーターに新シーズンでの奮闘を誓うと、2月19日のACL第2戦、水原三星(韓国)とのアウェイ戦を経て、2月23日には早くもJ1開幕戦。かつて神戸でプレーしていた三浦知良らを擁する横浜FCをホーム・ノエスタに迎え撃つ。2月28日のJ1第2節、鹿島アントラーズとのアウェイ戦を含めると、2月にいきなり5試合というタイトなスケジュールが待っている。

 昨シーズン、前半戦で公式戦9連敗、2度の監督交代という苦渋を味わった過去を繰り返さないためにも、新シーズンはスタートダッシュをいかにうまく切ることができるかも、チームの趨勢を占ううえでも重要な要素になるだろう。アンドレス・イニエスタ(35)、山口蛍(29)、酒井高徳(28)といった実力者を筆頭に、天皇杯決勝のメンバーをベースに新シーズンも戦うことになるだろうが、今後、去就の気になるルーカス・ポドルスキ(34)の動向など、選手のさらなる入退団があるのかも含めて、クリムゾンレッドの新たな陣容にもますます期待が高まる。

その動向に注目が集まっているルーカス・ポドルスキ(Photo by T.MAEDA)

ヴィッセル神戸応援番組『GOGO!ヴィッセル神戸』
林哲也がパーソナリティを卒業へ

 ヴィッセル神戸応援番組『GOGO!ヴィッセル神戸』(ラジオ関西、月曜午後6時~)で宮川陽香とともにパーソナリティを務めてきた林哲也が、1月末をもって番組を卒業することが、13日の放送で発表された。2016年2月から番組の進行に加わり、的確なルール解説、わかりやすいサッカートークを含めて、番組を明るく盛り立ててきた林は、「丸4年の間、担当してきましたが、応援番組に携わる間に初タイトルを取ってほしいという僕の目標を、ヴィッセルがかなえてくれました。優勝して祝勝会のMCをすることも実現してくれました。次なるステップに進むべく、番組から卒業させていただくことになりましたが、ヴィッセルを応援する気持ちはこれまで以上に持っていきたいですし、またスタジアムで皆さんにお会いできることを楽しみにしています! これまでお世話になりました」とコメント。サポーターやリスナーに感謝の思いを述べていた。

『GOGO!ヴィッセル神戸』パーソナリティの林哲也(写真左)と宮川陽香。林はこの1月をもって番組を卒業する(写真:ラジオ関西)