長﨑/木原、世界3位・佐藤/橋本下す 女子複16強決定<全日本卓球2020>

写真:長﨑美柚(左・JOCエリートアカデミー/大原学園)と木原美悠(JOCエリートアカデミー)/提供:ラリーズ編集部

16日、全日本卓球選手権の女子ダブルスは4回戦が終了しベスト16が揃った。スーパーシードにとっては初戦となる4回戦では、第1シードの伊藤美誠(スターツ)/早田ひな(日本生命)らシード選手が順当に勝ち進んだ。

その中で2ペアがスーパーシードを破る金星を挙げた。1組目の長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)/木原美悠(JOCエリートアカデミー)は第3シードの世界卓球銅メダルの佐藤瞳/橋本帆乃香(ミキハウス)に3-1で勝利した。また、小脇瑞穂/村田咲紀(関西学院大)が社会人ペアでスーパーシードの山本怜/加藤杏華(十六銀行)を下し、ベスト16に勝ち上がった。

17日に5回戦から準々決勝まで行われ、最終日の18日に令和初の女子ダブルス優勝ペアが決まる。

世界ジュニアVの長﨑/木原ペアが佐藤/橋本ペアを下し、ベスト16進出

写真:佐藤瞳(左・ミキハウス)と橋本帆乃香(ミキハウス)/提供:ラリーズ編集部

4回戦注目のカードとなったのは、佐藤/橋本ペアと長﨑/木原ペアの対戦だ。佐藤/橋本ペアは第3シードに位置し、シングルスだけでなくダブルスでワールドツアーに出場し好成績を収めている。一方、長﨑/木原ペアは2019年世界ジュニア卓球選手権大会で中国ペアを破り、優勝しており今最も勢いがあるペアだ。

試合は佐藤と橋本のカットを木原と長﨑がストップやツッツキを混ぜながら攻略し、ゲームカウント3-1で長﨑/木原ペアが勝利した。勝因として木原は「やっぱり笑顔です。あとしっかり話し合うことです」と振り返った。17日、ベスト8をかけて大川真実/本井明梨(四天王寺高)と対戦予定だ。

昨年度優勝の伊藤/早田ペアは順当に勝ち上がる

写真:早田ひな(左・日本生命)と伊藤美誠(スターツ)/提供:ラリーズ編集部

4回戦には、昨年度優勝の伊藤/早田ペアや、準優勝の芝田沙季(ミキハウス)/大藤沙月(ミキハウスJSC)ペアらの実績あるペアが登場し、順当にベスト16に勝ち上がった。伊藤/早田ペアは1ゲーム落としたものの、2ゲーム目を11-0で奪うなど実力を見せ勝利。芝田/大藤ペアは高校生ペアにストレート勝ちを収めた。

17日のベスト8決定戦以降は、主にシード同士の対戦となり、白熱した戦いが期待される。

女子ダブルス4回戦のスコア

◯伊藤美誠(スターツ)/早田ひな(日本生命) 3-1 小島悠夏(遊卓館)/本村凜子(鳥栖高)

松本静香/上田真実(愛知工業大) 2-3 ◯枝松亜美/木村香純(専修大)

安藤みなみ/徳永美子(十六銀行) 3-0 平真由香/牛嶋星羅(日立化成)

飛永亜希/林めぐみ(キヤノンメディカル) 2-3 ◯永尾尭子/阿部愛莉(デンソー)

塩見真希(ミキハウス)/梅村優香(中央大)3-0 岩越帆香/笹尾明日香(早稲田大)

田口瑛美子/髙東沙奈(筑波大) 1-3 ◯庄司有貴/木村光歩(中国電力)

◯三條裕紀/熊中理子(青山学院大) 3-2 菅澤柚花里/萩井菜津子(四天王寺高)

森美紗樹/平野容子(豊田自動織機) 1-3 ◯松本優希/平侑里香(サンリツ)

佐藤瞳/橋本帆乃香(ミキハウス) 1-3 ◯長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)/木原美悠(JOCエリートアカデミー)

前瀧初音/吉田優海(愛媛銀行) 0-3 ◯大川真実/本井明梨(四天王寺高)

山本怜/加藤杏華(十六銀行) 0-3 ◯小脇瑞穂/村田咲紀(関西学院大)

麻生麗名/杉田陽南(香ヶ丘リベルテ高) 1-3 ◯成本綾海/井絢乃(中国電力)

◯𡈽田美佳/宋恵佳(中国電力) 3-1 三村優果/秋田佳菜子(サンリツ)

髙橋あかり/中森帆南(四天王寺高) 2-3 ◯鈴木李茄/田代早紀(日立化成)

◯松澤帆乃果/竹本朋世(淑徳大) 3-1 前田美優(日本生命)/赤江夏星(貝塚第二中)

高田菜々美/岡田琴菜(明徳義塾) 0-3 ◯芝田沙季(ミキハウス)/大藤沙月(ミキハウスJSC)

文:ラリーズ編集部

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